(5) バッファーの容量
この設計においてシンボルの相関処理にかかる時間は8.71msである。設計余裕をみて相関処理に10msを割り当てた。一台の相関器が必要とするバッファー容量はこの10ms間のデータを蓄える必要から決定される。
設計されたA/D回路は、シンボルレート(10.5 kHz)の16倍のレートで16ビット・サンプリングを行う。IF信号は複素数で表現され、それぞれI(In-phase),Q(Quadrature)の2チャンネルが必要であるため、10msの信号を記憶するリングバッファーの容量は次式で求められる。
10ms×10.5kHz×16倍×16bit×2CH=53.7kビット
53.7kビット以上のバッファーが必要である。設計余裕を考慮し、128kビットのメモリを用意した。