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また、モード3は、無線機の覆域が200NM以内の航空機を対象とした標準レンジ(4スロット構成)及び200NM以遠の航空機を対象とした拡張レンジ(3スロット構成)の2種類が規定されている。

以下にモード3を理解する上で必要と思われる技術的説明の概要を示す。

モード3を分類する場合、上記の“標準レンジ”と“拡張レンジ”の区別を行っているが、他にも“非3T構成”と“3T構成”と呼ばれる区別を行うことがある。前者の区別は“運用的な区別”となり、後者の区別は“技術的な区別”である。本書の中でも上記区別を混在して記述しているため注意願いたい。

 

3.2.1.1 TDMAフレーム構成

 

モード3は、240msecの“MACサイクル”で作動しており、MACサイクルは、“TDMAフレーム”、“TDMAタイム・スロット”、“管理(M)バースト”及び“音声/データ(V/D)バースト”の各要素により構成されている。

(1)標準レンジ(非3T構成)

無線機の覆域が200NM以内を対象としており、4つのTDMAタイム・スロットを基本に動作する。

図3.2.1.1-1に標準レンジ(非3T構成)のTDMAフレーム構成図を示す。

 

 

 

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