(2) モード3のチャネル・ラベリング:FAAからDSB-AM(25kHzセパ、8.33kHzセパ)、VDLモード3用のチャネル・ラベリング(呼称)の提案が行われた。IFALPAの代表から発音のしずらさが指摘され、より効率的で安全性の高いチャネル・ラベリングについてWG-Dで検討していくことになった。
(3) ボコーダ:FAAによる3回目の評価用ボコーダの募集が98/7/1となり、98/11に選定結果が公表され、98/12からフライト・テスト、99/3のAMCP/6で結論を出すこととなった。評価対象のボコーダの技術的要件は、
・4,800bps、最大80msecのパック・トゥー・バック・ディレイ、フレーム長120軸sec
バック・グランド・ノイズの種類は、
・ジェット、ターボプロップ、ヘリ、C-130
評価用言語は、
・英語、日本語、(日本、スペイン、フランス、チュニジア)なまりの英語である。FAA技術センタでは、4,000bpsのボコーダについての評価も同時に行うことが報告された。
(4) モード3検証作業:FAAから検証計画が提案され、検証の開始が承認された。計画の内容は、
・VSG(バリデーション・サブ・グループ)が主催
・SARPsの各項目がどのような方法で検証されたかを、表(VCRI)としてまとめる
検証方法は、検査、分析、シミュレーション、テスト(単体、結合、飛行)、モニタ、マニファクチャーズ・データである。
今のところ、検証にはFAA(MITRE)、UK、日本のみが参加している。
ボコーダを含んだモード3 SARPsは99年中に作成が完了し、2001年に適応となる予定である。
2.1.3 議事項目3(VDLモード4作業進捗)
COM/OPS95の勧告6/3に従って、監視航法用データリンクの検討が行われた。WG-Dから監視アプリケーション用データリンクの評価(WP4/11)と航法アプリケーション用データリンクの評価(WP5/12)が提出された。
(1) VDLモード4の進捗
モード4関連のドキュメントは、スウェーデンが中心になり作成されている。今回のパネルには、
・モード4SARPs Ver5.4.1
・モード4マニュアル Ver1.2