最後に、EU拡大の勢い回復のために行われるべきこともしくは行えることとして、
・ EUによる明白な、加盟国候補になる条件を備えた非加盟国に対する正式な加盟承認交渉に応じるとの確約
・ その旨をウイーン(十二月)における欧州理事会で少なくとも一国(ラトビアが優勢)を「先行国」へ格上げする旨表明する。
・ シェンゲン協定の条項を加盟候補国第一陣で実施できるよう早急な解決策をみつけ、新たな分断線を設けることを避ける。
1)ユーロに参加しないとする第四国はギリシャだが、EMUの基準を満たしていないためもともとユーロに参加するかの選択肢はなかった。
2)第一陣の「先行組」いついては個別的に対応がなされているが、第二陣についてはまとめて審査されている。第二陣の「後発組」は問題点が存在する分野での対応を始めており、すでに「先行組」より発展がみられる領域も多数存在する。
3)この問題は正式には加盟手続きとは関係ないが、ラトビアの将来的な加盟にとっては政治的に重要な意味をもつ。