3] 仙台市人材育成基本方針
2 自己啓発
これまでも強調してきたように自己啓発は能力開発の基本であり、自己啓発が十分に行われているかどうかは、人材育成の取り組みが成功するか否かのバロメーターともなるといわれる。
職務能力の向上のための自己啓発は職員の責務であるが、それは能力を開発伸長することにより、より良い成果をあげ、仕事の中で自己実現の喜びを味わうための最も有効な手段でもある。
直接に職務能力に結びつかない自己啓発であっても、それによって何らかの意味における人間的向上が図られるならば、その結果は必ず職務にも反映し、良い仕事を成し遂げる役に立つものである。
自己啓発に対する意欲の多寡は、基本的には職員各人の自覚による。それは個々の職員の役割・課題認識能力の程度にかかっているともいえるし、より根本的には、自己認識のあり方と自己の人生への意欲にかかっているともいえる。
したがって、自己啓発の活発化のために組織として行う方策が決定的な影響力を持つことは難しいが、そうかといって本人任せにしてしまってよいというものでもなく、可能な限りその奨励・支援を行っていく必要がある。
組織的な対応策を考えるにあたっては、
1] できるだけ職員の意欲と主体性を引き出すように、刺激と誘因を与えること
2] 職員の立場を念頭に置きながら自己啓発の人口から出口までの総合的体系づくりをすること
3] すぐれて意識の啓発に関わる問題なので、システムの整備と併せて運動論的展開にも意を用いること
といった視点から、様々なアプローチが求められる。
当面は、次に掲げる事項について検討を進める。