(2)部下の日常の行動をよく知る
「上3年にして下を知る、下3日にして上を知る」。上司は意外に部下のことを知らないものです。あなたの部下にこんな兆候はありませんか。
・最近服装が派手になり、金回りがよさそうだ。
・何となく元気がない、考え事をしていることが多い。
・部外者からの電話が多くなった、しきりにひそひそ話をしている。
・庁舎内の喫茶室などで、よく見知らぬ人物と話をしている。
・精力的に仕事をこなしているが、手続を無視することが多い。
・無断欠勤、遅刻、早退が目立ってきた。
「こんなことをきいたら気を悪くするだろう」、「人間関係にひびが入る」などと放置しておくと大事に至ります。これらの兆候が見られたら、部下と話し合い、問題がないか確認することが大切です。また、仕事ができる部下だからと、少々のことは目をつぶっていると、職場全体が倫理観に乏しい職場になってしまいます。
3 汚職の誘惑に負けないための心掛け
たとえば、次のように標語の形で、汚職防止のための行動規範を心に留めておくことも、誘惑に負けないための一方策と言えます。
(1)特権意識や役得意識はもたない。
(2)仕事での業者との対応は複数で行う。
(3)「一杯のコーヒー程度なら許される」という気持ちを持たない。
(4)業者からの飲食や遊技などの話にはのらない。
(5)業者と遊びや趣味の話はしない。
(6)業者から誕生日プレゼント等の贈物は受け取らない。
(7)業者へのこの程度の便宜は、許容される範囲であると思わない。
(8)仕事と、友人、知人、恩師などに対する人情とを混同しない。
(9)健全な金銭感覚が適正な判断を行う。
(10)汚職防止について、家族と共に話し合う。