このため、都心部においては、本市の核として、九州・アジアも視野に入れた高度な都市機能の集積と魅力の創出を図るとともに、ファミリー向け住宅供給・住環境の整備などによる定住促進に取り組んでいる。また、多核連携型の都市構造の形成を目指し、それぞれの立地特性に合わせた個性的な副都心づくりを推進し、適正な機能分担のもと、商業・業務等の機能の充実・強化を進めることとしている。
(2) 具体的事例
本市においては、都心部等における工場跡地、鉄道施設跡地、学校跡地等を活用し、土地利用の高度化、公共施設の整備等を行い、都市機能の更新や都市型居住環境の整備を図っているところであり、代表的な事業をいくつかご紹介する。
【りぼんシティオ那珂川】(那珂川リバーサイド地区住宅市街地総合整備事業)
事業目的:都心周辺部の拠点的な市街地づくりのため、工場跡地を核にした住宅建設と河川空間を活かした公共施設整備を総合的に行う。
施行区域:博多区美野島・竹下地区、南区清水・塩原地区等
事業概要:全体面積83.9ha
住宅建設1800戸、都市計画道路4本、公園緑地3ヶ所、河川1.5km
事業期間:平成5〜14年度
総事業費:約1,000億円(民間開発を含む)
【パピヨン・シティオ21】(千代・吉塚地区住宅市街地総合整備事業)
事業目的:都心周辺部における拠点的な市街地づくりのため、旧国鉄吉塚駅貨物ヤード跡地、日本たばこ福岡工場跡地を核とした都市機能の更新、居住環境の改善、良好な住宅の供給を行う。
施行区域:博多区千代・吉塚地区
事業概要:面積46.2ha
住宅建設1600戸、都市計画道路4本、公園・緑地2ヶ所
事業期間:昭和63〜平成12年度
総事業費:約1,000億円(民間開発を含む)