XI 大都市問題調査研究委員会テーマ「大都市における公共投資のあり方」
- 広島市における民間活力を活用した都市づくりの現状と課題 -
広島市企画総務局総合計画室長
湯浅敏郎
1. 広島市の都市づくり
広島市は、平成10年6月に21世紀の都市づくりの指針となる新しい「広島市基本構想」を策定した。この基本構想においては、引き続き「国際平和文化都市」を都市像に掲げ、世界恒久平和の実現に貢献し、質の高い都市環境を有する世界に開かれた都市を目指すとともに、新たな柱として「広島のアイデンティティの形成」を盛り込み、都市の個性や広島らしさを確立するための取り組みを進めていくこととした。
今後は、この新しい基本構想に基づき、平成22年を目標年次とする「第4次広島市基本計画」を平成11年7月頃を目途に策定し、時代に対応した総合的かつ計画的な行政を推進していくこととしている。
【広島市基本構想の骨子】
・広島市の都市像「国際平和文化都市」
・広島のアイデンティティの形成
(1) 共に生きる人づくり・まちづくり
1] 平和都市にふさわしい人づくり
2] 協働の理念に基づくまちづくり
3] 人と自然が共生するまちづくり
(2) 個性と魅力ある都市「ひろしま」の創造
1] 美しい都市景観の形成
2] 魅力ある都市空間の創造と賑わいの創出
3] 「ひろしま情報」の発信
(3) 世界への展開と広域的な交流と連携の促進
1] 世界都市HIROSHIMAの形成
2] 広域的な交流と連携の促進
・施策の構想
(1) 平和をつくりだす、世界に開かれた都市づくり
(2) 水と緑を生かした住みよい都市づくり
1] 環境と共生する都市の創造
2] 安全で、快適な美しい都市の形成
(3) 生き生きと人が輝く都市づくり
1] 健康で、幸せに暮らせる社会の形成
2] 豊かな人間性をはぐくみ、人が輝く社会の形成
(4) 豊かさと活力を生みだす都市づくり
1] 活力ある広島経済の創造
2] 多様な活動と交流を支える活力ある都市の創造