最後に川島氏はこれからは、古いタイプのコミュニティが壊れていき、それがボランティア活動とかNPO活動というものを促していく。市町村と住民、公私共働ということが不可欠になる」と締めくくられました。
おわりに
地方分権推進計画の閣議決定やNPO法の成立などにより、分権の受け手としてコミュニティやNPOが注目を集めているこのような時期に、記念すべき第1回「全国コミュニティシンポジウム」を静岡県で開催できましたことは大変意義のあることでした。これを契機に各地で「新時代のコミュニティの創造」を実践していただければ幸いです。
最後にこの場をお借りして、共に御尽力いただきました自治省及び(財)自治総合センター、また、御協力をいただきました日本財団、静岡県コミュニティづくり推進協議会の皆様に心から感謝いたします。
参加者プロフィール
●基調講演講師
倉沢進 放送大学教授
1961年東京大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位終了後、東京学芸大学教育学部助教授、東京都立大学人文学部教授などを経て、1997年より放送大学教授に就任、現在に至る。専門は都市社会学。
主な著書 「都市化の社会学理論」「都市社会学のフロンティア-構造・空間・方法」「社会学への招待」「大都市局齢者と盛り場-地蔵通りを作る人々」
●パネリスト(50音順)
川島正英 (株)地域活性化研究所代表
早稲田大学政治経済学部卒業。1956年朝日新聞社に入社。政治記者として藤山愛一郎、石井光次郎、三木武夫氏らを担当。首相官邸キャップ、政治部次長を経て、論説委員、編集委員。専門分野は地方政治などで、とくに地方分権、地域活性化を論じ続けている。
神代尚芳 コミュニティネットワーク協会副会長
1968年東北大学工学部卒業、1969年東京理科大学大学院で素粒子論研究。1981年大阪大学医学部卒業。1983年近畿中央病院・内科医勤務。現在、萩原みさき病院副院長。1990年から「完成期医療福祉を進める会」を推進、老いと死を支えるコミュニティづくりを呼びかけている。
鈴木俊久 夢倶楽部あしたかコアメンバー
日本電信電話公社に12年間勤務。その後、家業の製茶業を営み、傍ら地域活動に積極的に関わる。愛鷹小学校PTA会長、愛鷹コミュニティ推進協議会文化部長、沼津市体育指導員、沼津市消防団愛鷹方面隊長などを歴任。愛鷹地区社会福祉協議会企画委員長、保護司。
橋立達夫 (株)ヒューレ地域計画工房代表取締役
1973年千葉大学大学院園芸学研究科修了。同年4月、(株)芙蓉情報センター総合研究所(現富士総合研究所)入社。1982年計画研究所を拡大改組、(株)ヒューレコンサルティンググループ設立。1990年(株)ヒューレ地域計画工房設立。
山口祐子 浜松NPOネットワークセンター代表理事
住環境・市民参加のまちづくり・コミュニティ活動・高齢者福祉・女性問題について各種講座での講演、執筆活動を精力的に展開。静岡県国際交流協会理事、静岡県社会福祉審議会委員、静岡大学非常勤講師。
●コーディネーター
吉田昭彦 自治省行政局行政課主査
1992年東京大学法学部卒業。同年大蔵省入省。1998年より現職。コミュニティ育成、地縁団体認可に関する行政を担当。