日本財団 図書館


うつくしま未来博の特徴の一つは、「森と共生するくらし」の新世紀実験場であり、自然環境の根幹をなす「森」と共生する様々な知恵や新たなライフスタイルを創造し、「森と共生するくらし」を支える技術を披露する実験場とすることです。二つ目の特徴は、参加プログラムに満ちあふれる、"プログラムEXPO"であるということです。

県民運動のシンボル事業である博覧会を創造する主役は、まさに県民であることからこの博覧会の作り手側に県民が参加できるシステムを創るとともに、来場者も参加し、体験でき、作り手側とコミュニケーションを深めることができるような、参加プログラムで満ちあふれる博覧会を目指すこととしております。

参加プログラムの具体的例として、「森」と共生する会場をつくるため造成予定地に生育している広葉樹を会場地に移植することとしており、その移植用樹木を選ぶ作業を県民参加の下で実施しました。自分の選んだ樹木が未来博会場に残ることとなり、自然を育む県民の心を未来博の懐に抱くことができたものと思っております。

また、福島県の民話をカラクリ仕掛けで楽しんでいただくパビリオン、「からくり民話茶屋」の企画や民話選定などは、民話に造詣の深い県民の方たちで構成された「からくり民話茶屋企画調査委員会」で行っております。

さらに、国蝶「オオムラサキ」を未来博会場で何万匹も羽化させて、来場者に観ていただこうという、地域おこしグループによる夢の企画も進んでおります。

今後とも、誰もが参加できるプログラムを数多く企画し、多くの方々に参加していただくことによって、福島県の美しい自然と交遊し、「森」と共生する未来生活を創造し県内各地の地域づくりの夢を全国に発信し、そして、一人ひとりの美しい心を21世紀の人々へ継承していくことができればと考えております。

平成13年には、全国の多くの皆様に福島県へおいでいただきまして、「うつくしま未来博」に参加し、福島県民と交流していただきたいと願っております。

 

002-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION