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その上で我々は諦めるところは諦めるし、必要なものや必要と思われるサービスの質については、少々値段が高くても負担をしていくことに抵抗はないと思います。要は、県や市町村はきちんとしたコスト意識を持って経営をやって頂きたいということであります。そのためには、職員の能力向上が何よりも必要であります。効率性だけで判断出来るような仕事はどんどん民間等に仕事を任せていき、行政組織のスリム化を図って頂きたいと思います。

次に、いろいろお話しがございました市町村合併のことでございますが、私はやはり進めていかなければならないのではないかと思います。阿南市は、昭和33年に12カ町村が合併いたしましたが、人口は20年前から毎年200人程度減少いたしております。これは全国的な傾向でありまして、合併をしたからではありませんが、中心の富岡町でも人口が減っております。今後、徳島県の山間部、中山間部という所になりますとどんどん人口が減っていくと思います。これらの地域ではだいたい過去10年間で1割かそれ以上人口が減っていると思います。しかも人口の減少率は年々高まっていく傾向にあります。40歳以下の層では、3割程度が減少してしまっているそうです。こういった地域では20年後は、人口が今の半分になってしまうのではないかということが懸念されます。人口が減れば財政規模も縮小するし、職員も減少する。今後老人介護の問題などで市町村の役割が非常に大きくなりますが、その場合は、一定の人口規模があれば受けられるはずのサービスが受けられないのではないかということが懸念されます。今までどんな小さな町村に住んでも国から同じサービスを受けられるように援助がございましたが、国もそんな余裕がなくなってきております。そういう現実を見据えて、自分達の住んでいる地域の将来像を真剣に議論しなければならないと思います。

今日も控え室でいろいろ皆さん方と町村合併のことについてお話しをしておりましたが、私のほうには那賀川という川がございます。いろいろと上(かみ)と下(しも)では問題がございますのですが、この際に町村合併、市町村合併をしてはどうかというようなことも私は感じた訳でございます。このことにつきましては、市町村長さんはじめ議員の方々の大変な御努力、思いきりが要ることと思いますが是非積極的に進めて頂けたらと思う次第でございます。終わります。

 

森田

ありがとうございます。それでは米田座長さんお願い致します。

 

 

 

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