市町村の行政機構の改革というのは首長さんがエイヤッとしなければ、なかなかやりにくいというふうに聞いていますけれども、首長さんの任期を2期だけにして他はもうしない、後のことは考えないぐらいにしてでも行政改革という問題をやらなければならないぐらいに、外の世界から見て遅れているのではないかと思います。財政的にお金がないとおっしゃいますけれど、何か財政的なリストラはされましたか?という項目も私達は付けたんです。福祉お金がないとおっしゃるけど何をしましたか?例えば県とか町の福祉の給付金とかがありますね。あれは介護保険が出来れば同じような目的でサービスが出来るわけですから、同じ目的のものであればもう切り捨てちゃっていいわけです。だけど段階的に縮小するというような市町村もある訳ですが、恐くて手を付けられないという所も正直な話あるわけです。そういう所からすると、進んでいるところ、テレビでもよく紹介される江戸川区なんかは、自分の所で特別養護老人ホームをつくるよりは住宅改造をするほうが、本人も喜ぶしコストも安くつくというように代替的な方法をシミュレーションする時に見方が広いわけです。そういう点で、市町村というのは、先を走っているところと人事交流もどんどんして、外の世界から見ると見方が狭すぎるということを解るほうが良いのではないのかなというふうな気がします。
都道府県は、市町村と変な競争をし過ぎると私は思います。同じ目的の仕事であれば、市町村に任せても良いようなものを都道府県が握っている場合があります。市町村を訪ねると本当に他の地域の市町村についての情報を知らない。私達がこういうこともありますよと言うと喜んでくれて、調べに行ったりします。そういうむしろシンクタンク的な機能を都道府県はこれから持つようになっていくほうが良いのではないのかなと思います。
森田
ありがとうございました。それでは近清副会長お願いいたします。
近清
行政についてのお願いでございますが、一般住民といいますかお客というものは勝手なものでございまして、良いサービスは受けたいけれども料金の値上げは嫌だというようなことでございます。したがって、まず県や市町村の行政は出来るだけ無駄や非効率な部分を排除し、行財政の改革をきちんとやって頂きたいと思います。