例えば新町川を守る会というのを皆さん御承知かと思いますが、新町川を守る会では、自分の船で全く無料で毎日朝・夕2回だったと思いますけれども、船を運行して県外から来られた方々に川から徳島市を見てもらおうという試みを実践しておられます。これはなかなか出来ることではありません。そういうことを現実にやっておられますし、また新町川を守る会が中心となって、川をきれいにしようということで新町川の清掃活動、これも毎週1回やっているわけです。そして8月の初め、お盆の前には吉野川の本川をきれいにしようと、上流から下流まで70キロの長さにわたって7千人から8千人の県民の皆さんが総出で川掃除をしているというような実績があるわけです。人数はそれぞれその年によって多い年もあれば少ない年もありますが、実践していくということは私はなかなか出来ることではないし、こういったことを大きく育てていくことが非常に大事なことだと思っております。
県では、そういった県民の皆さんのボランティア熱というものを具体的に支えていかなければならないということで、ボランティア推進センターという組織をつくりました。県レベルでつくっているのは今では徳島県だけではないかもしれませんが、徳島県が一番につくったのは間違いありません。そして市町村にボランティア推進のためのコーディネーターを置いています。少なくともどの市町村も一人は最低限置いて下さいよということで、今お願いしているわけです。そして私はこういうボランティアをしたいんだという需要と何処でいつどんなボランティア活動が行われているという情報を県民の皆さんに提供する。そしてボランティア活動というものを側面から支援していく。私はこういう仕組みというのが非常に大事だと思っております。もちろんこのボランティアということに行政が介入してはいけないということは大原則でありますから、いちいち口出しすることはいけないということは充分わかっておりますけれども、いろんな意味でボランティア活動ということを側面から充分支えていくということが私は大変大きな力になっていくのではないかなというふうに思っております。
そしてまた情報公開ということもいろいろ議論が出ました。今は情報公開ということについて徳島県も、あらゆることを情報公開いたしております。私のところに陳情団の皆さんがお見えになる時も新聞とかテレビの方がそれを見たいと言えば、部屋に入っていだたくようなこともやっておりますし、情報公開条例もきちんとありまして、情報公開を徹底してやっているつもりであります。まだまだ不十分だというところがあればまた教えて頂いたら、一生懸命努力をしたいと思っております。