住民の苦情があるNPOについて、あるいは町長さんについてとかいろいろあると思うのですが、誹謗・中傷が役場にかかってきた時に、行政の人は本当にその活動を育てていこうと思えば、やっぱり踏ん張れるだけ踏ん張るというような気概が欲しいと思います。
最後に、行政なんか関係なしに優秀なNPOでやってこられた方の話をしたいと思います。ポイントだけお話しすれば、これから皆さん方の町で100人委員会とかいろんな委員会をおつくりになる時のお役に立つと思います。時間がないのでポイントだけ言いますと、どういうふうにして成功したかですよね。たった一人の人から始めて、それが全国的な広がった郵政省のひまわり運動がありますね。全国的に広まる元となった活動をした鳥取県の智頭町の特定郵便局の局長さんに伺ったんですが、まずそういったような委員会とかを立ち上げる時は、委員構成には十分に注意しろということ。その方は、やはり労組の代表とか、それから町を外から見れる町外の委員というのになってもらったとおっしゃっていました。それから目標を明確に、とにかく期限を区切れと。いつまでもだらだら続くようなことをするな。役場に働きかけるには、誰がキーパーソンなのか、役場に行ってそれをじっくり見たと言うんですよ。そして、その計画が本当に成功可能かどうかということについてのシミュレーションをきちんとやる。とにかく始めてみようという活動も良いけれども、本当に成功させようと思えば、そういうシミュレーションも重要だったと言うんですね。時間がきましたのでこれで終わります。
森田
どうも急がせてしまって申し訳ございません。それでは知事さん、お願い致します。
圓藤知事
特に住民参加と言いますか、町づくりを進める上で住民との連携・協力というものをいかにして得るかということが今回のテーマだと思いますが、地方自治には皆さん御承知のとおり団体自治と住民自治という二つの側面があるわけです。これまで、どちらかというとマスコミ等の報道も国の権限をどのように移譲するかとか、あるいは税財源をどのように地方団体に移譲するかといったような、団体自治の面ばかりが強調されて、住民自治の面というのはあまり関心が払われなかったのではないかなというふうに思います。