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基調講演

 

BASIC LECTURE

 

歴史に学ぶ地方分権

 

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講師 童門冬二

プロフィール

本名:太田久行

1927年生まれ。作家。

かって東京都庁に勤め、都立大学事務長、広報室長、企画調整局長、政策室長などを歴任後、退職、作家活動に入る。

歴史の中から現代に通ずるものを好んで書く。

執筆活動のかたわら講演活動も積極的に行っている。

第43回芥川賞候補。日本文芸家協会会員、日本推理作家協会会員。

著書は『小説上杉鷹山』『小説蜂須賀重喜』ほか多数。

 

大変お忙しい時期でございますが、こうして沢山の皆さまがお集まりでございまして、私に最初に「何か話をせい」という事でございますが、私の生まれは、東京の隅田川のほとりの日本橋という所でございまして、特段由緒ある家ではございません。只、古い事は古うございまして、天正18年8月1日という日に徳川家康が江戸に入って参りましたが、それより前から私の家の方が先に住んでたんですけれども、長屋のハチ公でございます為にこういう事になっております。只、場所柄落語が大変好きでございまして、落語の方に枕というのがあります。まあこれは、本題に入る前にとりとめのない話を1、2させて頂くとこういう事でございますが、これはよく使わせて頂きます。

1つはこの「ドウモン」という名前の事でございます。戸籍の名ではございません。芸名でございます。「どうしてそういう名をつけたか」とこう言われます。私は今お話のように東京都庁に50歳まで約30年身を置きました。後輩と言っていいかと思いますが、私よりずっと後に東京都庁に入ったという意味の後輩で別に上下の関係はございません。長崎県の諌早市という所から出てきた若者がやはり都庁に入りまして、千代田区役所という出先の土木課に身を置いておる人がいた訳であります。今役者になっております。この人は夜になりますと仲代達矢さんの無名塾という演劇研究所で勉強をしておりました。NHKが発見をしてこの人は育てがいがあるだろうとこういう事で、大河歴史ドラマの中で織田信長の役をやりました。

 

 

 

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