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開会あいさつ

 

OPENING GREET

 

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徳島県知事 圓藤寿穂

 

徳島県知事の圓藤寿穂でございます。本日は地方6団体及び財団法人自治総合センターとの共催で、「地方分権推進フォーラム in 徳島'98」を開催いたしましたところ、大変お忙しい中をこのように沢山の方にご参加頂き、誠にありがとうございます。

皆さまご承知のように、今年の5月29日に地方分権推進計画が閣議決定され、いよいよ地方分権は、実施の段階を迎えようとしています。地方分権の実現は、画一的な中央集権型の行政システムを、地方が自主性を持って地域づくり、まちづくりが可能となるようシステムに変革するものであり、今後、地方の自己決定権が拡大するとともに自己責任もますます大きくなって参ります。

徳島県といたしましては、こうした状況を踏まえ、地方分権型社会にふさわしい行財政システムの創造に向け、事務事業の総点検を踏まえた3Cプロジェクトや財政健全化推進プログラムの推進等、本県独自の行財政改革「アクション21」に取り組んでいるところでございます。また、最も住民に身近な地方自治体である市町村の体制整備を図るため、地域の実情を踏まえた合併や広域行政の在り方について調査研究を行うなど、市町村の自発的な取り組みが促進されるよう努力をして参りたいと考えております。

もとより、地方分権の目的は、住民の皆様による地域の自己決定権の拡大にあります。地方自治体の権限拡大は、その手段にすぎません。地方分権の主役は、あくまで県民の皆様方でございます。

本日は、作家の童門冬二先生の基調講演、東京大学の森田朗教授をコディネーターにお願いしてのパネルディスカッションを予定しております。どうかこの機会に、地方分権により自分たちの地域が、どのように変わっていくのか、また、どのように変えて行くべきかについて、一緒に考えていただきたいと思います。

最後に地方分権の推進に向けて、今後とも、皆様方のご協力を賜わりますよう、お願い申し上げまして、開会のご挨拶といたします。

 

 

 

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