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【基調講演】

小さくともキラリと ―迫る分権、がんばれ地方―

 

講師 元秋田県横手市長

地方分権推進委員会専門委員

千田謙蔵

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皆さん、こんにちは。ただいまご紹介いただいた千田謙蔵です。ただいま知事さんからご紹介ありましたとおり、これで2回目でして、この前、去年の暮れに地方自治法50周年式典でも講演をさせていただきました。そのときは私は鳥取砂丘に案内いただきましたし、因幡の白うさぎの海岸も見せてもらいました。今回は、ちょうど昨日しゃんしゃん祭りでありまして、じっくり見させてもらいました。こんなに鳥取県に美人がいるのかと思ってびっくりしました。若い人が美人なのはもちろん、昔から大分歴史を経た人もおられましたが、それなりに大変美人な人が多いのです。これは、やはり池田35万石の長い伝統・文化の蓄積ではないかと、私は改めて深い感激を覚えた次第でございます。

去年も来てまた今年というのも、どういうわけだろうと思っていろいろ憶測をしていますが、実は今年の5月に私は分権の本を書きました。この中に自分の好きなこと、言いたいことをたくさん書いているわけですが、それを県の方々がお読みになって、これはまたおもしろいことを書いているということで私をお選びになったのではないかと思い、何でもいいから書くときには書いておいたほうがいい、功徳があるものだというふうに喜んでいるところです。この前聞かれた方は、同じような話になるかもしれませんが、ご勘弁いただきたいと思います。

今日は1時間というお約束で、しかも、その後パネルディスカッションがありますから、全部というわけにいきませんので、少し問題を絞ってお話をしたいと思います。

まず最初に、「1.いま、地方分権は?―どういう段階か」、そして「2.速やかに学習把握を―勧告=計画の中身はなにか?」についてまとめて話したいと思います。

題して私は「画期的な分権第1ラウンド」という新しい名前をつけました。というのは、先ほど知事さんも皆様にちゃんとご説明されましたが、我々が4次にわたって行った勧告を、政府はちゃんと取り上げて、最大限に尊重し、この5月29日に政府自ら地方分権計画をつくって国会に提出しました。これは大変なもので500ページあります。本当は今日持ってきて見せるべきですが、重いものですから持ってきませんでした。とにかくそういうのができました。

そして、お話がありましたとおり、来年の通常国会には、我々がなれ親しみ、50年暮らしてきた地方自治法が、全く跡形がないくらい、恐らく新しく書き直すくらいの全面改正になります。第1条はともかく、第2条以下、地方自治制度の根幹をなす地方自治法が全く変わります。また、我々地方自治体は国の仕事をやっているわけですから、そのための法律が何千もありますが、そのうちの600の法律が全部改正になります。そのほかに、法律に準ずる政令もものすごく改正されますから、何千という法令が一斉に改正されるということです。

これは今までにないことで、日本は法治国家ですが、敗戦のときとか明治維新のときと比べても、同じくらいと言ってもいいほどの法律が変わるということは、行政のシステムというか、我々の政治のやり方、考え方が一切変わるという、まさに重大な事です。

 

 

 

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