「地方分権推進フォーラム」が開催されるに当たり、県議会を代表して一言ごあいさつを申し上げます。
まずは、本日お忙しい中、ご来鳥いただき、ご講演いただきます千田先生、並びにパネルディスカッションにご参加いただく諸先生方にお礼申し上げますと同時に、会場に足を運んでいただきました皆様方に厚く御礼を申し上げる次第でございます。
今や国を挙げての、経済再生の大合唱の陰に隠れて、「地方分権」は多少影が薄くなっているような感じがいたします。
がしかし、今日までの地方分権推進委員会の努力によって、地方分権の大枠は既にできあがって、動かし難いものになっているように思います。地方分権推進委員会に対し、まずは敬意を表したいと思います。
一般には、地方財政のことがえらく心配されておりますが、諸井委員長が言われるとおり、権限と同時に財政もついてくるという考え方に私も同感であります。
あと、あえて問題は何かと申しますと、もうこれ以上「地方分権」は後戻りしないという「仕組み」を如何につくるかが、今後の大きな課題だと私は思います。
言ってみれば、丁度、地方自治体の玄関先に荷物を持ち込む準備はできたが、その荷はまだ、ほどける状態にはしていないというのが実感であります。
この権限を一気に分権の主人公である、住民のものにするためには、次の3点が重要であろうと思います。
それは、情報公開と住民投票制度(直接請求制度)と地方議会の活性化、即ち、地方議会の権限強化であります。
その意味で、千田先生が実は横手市の市議会議員を3期12年務められ、かつ、市長を5期20年務められておられる。即ち、議会と首長の両方を経験された千田先生のお話は、私どもにとりまして誠に興味深いものがございます。
会場の皆様方には、この際、地方分権に対するご理解を深めていただきますと同時に、さらに、私どもにお知恵をお貸しくださいますようお願いを申し上げまして、一言ごあいさつといたします。