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自治省大臣官房企画室 課長補佐

水本 行彦

 

みなさんこんにちは。本日は、「ふるさとみやざき環境シンポジウム」を開催いたしましたところ、このようにたくさんの皆様にお集まりいただき、盛大なシンポジウムが開催できましたことを、主催者のひとりとして心から御礼申し上げます。

さて、先程からもお話にありましたように、今日の環境問題に関しましては、人々の関心も大変盛り上がっております。その内容につきましては、環境問題というのは、従来の産業型のものもございますが、それに加え、自動車交通、廃棄物問題など、私たち身近なところに起因するような都市型・生活型のものが増えております。また、私たち人類の生存基盤にも重大な影響を及ぼすといわれている、地球温暖化、オゾン層の破壊など、地球規模の問題も新たに生じてきているところでございます。

さらに、私たちの先人たちが綿々と守ってきました豊かな自然環境、国土を良好に保存し、後世にいかに引き継ぐべきかという問題もございます。

ここ宮崎は、わが国でも有数の素晴しい自然環境を有し、県民の皆様の環境、また環境保全への意識も非常に高いと伺っております。

このような中、宮崎県におかれましては、いち早く環境基本計画や地球温暖化対策推進計画を策定され、今年3月には、ひむかのくに環境保全推進県民会議を設立されるなど、県民・事業者・行政が一体となって、人と自然の共生する環境づくりに取り組まれて、また全国にさきがけて、国土保全奨励制度を創設するなど、積極的に取り組んでおられると伺っております。

このような宮崎県で、森林が環境に果たす役割を考えようと、「森からの贈り物」というシンポジウムが開かれますことは、誠に意義深いことと存じます。

自治省におきましては、地方公共団体が各々の地域の実情に応じたきめ細かい対策を積極的に推進できますよう、さまざまな支援を行っております。

この一環として自治省といたしましては、地球の環境保全に関する手法や経験等の相互交流を図り、地方公共団体と地域住民の方々が一体となって環境保全に取り組まれる気運を醸成する目的で、本日のような「ふるさと環境シンポジウム」ということで、平成6年度から実施しているところでございます。

本シンポジウムは、環境問題を身近な問題として、真剣に皆様一体となって考え直すよい機会かと存じます。

最後になりましたが、ご多忙のところご講演いただきます見城美枝子先生、ならびに、コンサートを開催していただく小室等さん、そしてシンポジウム開催にあたり、多大な御尽力をいただきました環境科学協会及び地元宮崎県の皆様に、深く感謝をいたします。さらに、ご来場の皆様にとりまして実り多き日となりますことを祈念いたしまして、私のごあいさつとさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。

 

 

 

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