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宮崎県生活環境部 部長 

藤崎 翼

 

本日は御多忙のところ、多くの方々にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。また皆様方には、日頃から、家庭や地域・職場で、さまざまな環境保全活動に取り組んでいただいているところでありまして、重ねて厚く御礼申し上げます。

御案内のとおり、今日の環境問題は、ごみや河川の汚濁といった身近な問題から、地球温暖化やオゾン層の破壊という地球規模の問題まで、解決に向けて早急かつ真剣な取組が求められているところであります。

このため、県におきましては、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会から、良好な生活環境を回復・維持しながら持続的に発展する社会への転換を図るために、「宮崎県環境基本計画」を策定し、「人と自然の共生する環境づくり」を目標に掲げて、環境保全のための各種施策を総合的・計画的に推進しているところであります。

本日のシンポジウムは、森と環境との関わりをテーマとしておりますが、本県は県土の76%を森林が占める、わが国でも有数の森林・林業県でありまして、この豊かな森林資源を守り育て、適切に利用していくことが私たちの努めであろうかと存じます。

森は、水資源の酒養、土砂崩壊の防止、自然とふれあう憩いの場の創出など、多面的な公益的機能を有しておりますが、とりわけ環境保全の面では、健全な水循環機能を維持する上で不可欠な、高い保水能力を有する「緑のダム」として、また、地球温暖化の主要な原因である二酸化炭素の吸収源として、極めて重要な役割を果たしております。

皆様方には、このシンポジウムを契機にして、今後身近な自然である森のさまざまな機能に目を向けられ、環境保全活動への自主的な取組と、環境保全行政への御支援をいただきますようお願い申し上げます。

終わりに、本日のシンポジウムの開催に御尽力いただきました国をはじめ、関係各位に深く感謝申し上げますとともに、御出席の皆様の御健勝を祈念いたしましてごあいさつといたします。ありがとうございました。

 

 

 

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