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貝阿彌…車の利用は必要最小限にするべきであるということですね。

 

鈴木…それと天気のいい日ですとか,そういうときには歩いていただくと。まず体にいいですからね。健康に良くてしかもエネルギーがセービングできる。そういうふうに考えてできるだけ歩くことです。

 

貝阿彌…ちょっと遠出するときに鉄道なんか使うと楽しいですしね。続きましてエコイベントなんですが。ちょっと聞き慣れない言葉ですよね〜。

 

エコイベント運動

 

鈴木…エコイベントというのは、いろいろな行事がありますね、よく私もシンポジウムをやりますが、例えば、リサイクルのいろいろな話をしているのに壇に出てくるのは紙コップとペットボトル。そういうのはエコイベントではないんです。くり返し使えるガラスのコップや瓶。洗うのは手間がかかりますけどそういうものを使うと。ゴミを出さないように配慮したイベントということです。よくありますよね、環境を考えるイベントにいったら紙袋にいっぱい物をくれて結局は捨てなきゃいけないようなことでは、なにをやってるかわからない。必要なものを必要な人に持って帰ってもらうとかね。それから封筒はいらないとかいっぱいあるんです。いろいろ催し物なり集会をやるときになるべくごみが出ないようにする。あるいはリサイクルできるようなものを使う、というのがエコイベントと言うんですね。

 

貝阿彌…大規模なイベントだけに行われるものなんでしょうか?

 

鈴木…いやいや皆さんがお宅でパーティする時でもですね、いろいろな場面がありますよね。

 

貝阿彌…そうですよね。最近はエコ学園祭なんかも行われていて、模擬店で使い捨て容器を使用しないなど、学生さんなんかも取り組んでいるということですね。そしてマイバッグ持参運動。

 

マイバッグ持参運動

 

鈴木……これは非常に効果のあるやり方なんですね。スーパーなんかいきますと、なにか品物を買ったら全部ビニールで包んで、更に紙で包んで、それからバッグに入れて、それをどんどん出してるんですね。

 

貝阿彌…日本は特に過剰包装であると言われますよね。

 

鈴木…だからゴミの山です。日々出してるゴミの中で包装に関係するものが非常に多い。まず無駄を省くという意味でバッグを持って、買い物に行きましょうと、そういう運動です。コープ神戸の例ですが普通ですとスーパーは無料でどんどん袋を出しているんですが、コープ神戸ではこれを有料化しました。

 

貝阿彌…震災を機に有料化にしたということで。

 

鈴木…コープ神戸は、袋を有料化して自分のところの儲けにしたんでは運動の意味がありませんから、袋の売り上げの使い道を考えました。コープ神戸環境基金や地域での環境活動支援に、それから多少売り場に関係ありますがリサイク加減容機、例えばかさばりますからつぶすというようなことにお金を使いました。みなさん100円ずつ袋を買って繰り返し使っていただくということでこれだけのお金が浮いて、それをいろんな目的に使うことができたというわけです。

 

貝阿彌…スーパーとかでも、ジャスコ、ダイエーはスタンプ制にしてやっているということです。

 

鈴木…そうですね。お買い物にはお手持ちの袋をご持参くださいということで買い物袋持参で1回いったらレジのところでスタンプを押してくれると。

 

貝阿彌…そして現金と交換してくれるということですね。ポリ袋を持って歩くより、やっぱりオリジナルバッグを持って歩くというのも本当にいいですよね。そして最後になりますが、グリーン購入について。最近、よく新聞等で、グリーン購入というのを目にしますけど。(図3参照)

 

 

 

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