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グリーン購入推進運勒

 

鈴木…これは、環境負担の少ない商品を買いましょうということです。企業が環境に負担の少ない商品を作って、我々消費者はそれを優先して、購入しましょうと。もちろん我々がものを買う時は、何と言っても品質とか値段、あるいはその品物の機能がどうとか、あるいは、安全であるとかを考えて商品を選びます。選択の基準ですね。その中に環境というのが入っているというところが、大変重要ですね。

 

貝阿彌…あの、どんなふうな効果があるんでしょうか。

 

鈴木…何と言っても一番我々に身近で分かりやすいのは、リサイクルによって作った商品ですね。さっき言った再生紙、トイレットペーパー、バッグがそうですね。そういったものを使うことによって、リサイクルが進みます。リサイクルの問題はですね、リサイクルはしたけども、なかなかリサイクル商品が売れない、リサイクルをやっても、例えば紙を集めてもリサイクル製品が売れないので古紙が余っちゃう、そういうことがあります。もし新しい材料、処女資源を使ってできた紙と、リサイクルで作った紙とが並んでいてですね、同じ値段であるとしたら是非リサイクルで作った方を使っていただくと、そういうことがグリーン購入です。

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図3

 

貝阿彌…そういうことは、消費者が実践していくと企業の側も自ずとそういうものを作らざるを得なくなりますよね。

 

鈴木…ええ、リサイクル、循環型社会が回るためには、個々の消費者の商品選択、みんながそういうものを買うようになれば勢い、企業はそういうものを作ります。さらにそういうものを作るためには企業自身がリサイクルがやりやすいような商品開発をしなければいけない。ということで結局消費者の購入時の選択が、社会を循環型に変える一番の原動力になります。そういう意味でこのグリーン購入というのは、非常に重要なポイントなんですね。

 

貝阿彌…まさに買い物が世界を変えるということですね。

 

鈴木…これまでの社会は、大量生産、大量消費という社会ですね、消費者の選択があるからです。企業はそんなこといったって消費者がどんどん買うんだからという言い方をします。消費者がそれを改めれば、企業の方もそれによって変わっていくということです。

 

貝阿彌…具体的にどんなものを買えばいいんでしょうか?

 

鈴木…まず効率の良いものを。家電でグリーン購入というのは、同じ冷蔵庫を買うならば、効率がいいものを。冷蔵庫については、非常にいきわたっているようですね。メーカーの人に聞きますと、冷蔵庫売出時期に効率というのは皆さん一番関心があるそうです。

 

 

 

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