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舞台照明の場合、各調光回路に漏電遮断器を接続することは調光器が大型となるので、漏電を感知し、出力を抑制する機能を持った「漏電感知機能付調光器」を使用することが望ましいとされている。

この漏電感知機能付調光器のブロックダイヤグラムは次の通りであり、詳細な規格についてはJATET-L-7120「漏電感知機能付調光器規格」に記載されている。

 

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漏電感知機能付調光器の機能的構成例

 

5) 接地設備

接地は電路の異常電圧を抑制すること、地絡時の故障電流を安全に大地に流し、人体の保護や火災、機器の損傷などの災害を防止すること、またコンピュータを含む電子制御機器の動作を外来ノイズから保護し、安定した信号系を確保するために必要不可欠な設備である。

 

接地はその目的によって下記のように大別される。

1. 保安用接地(強電用接地)

主として人体への感電、異常電圧に対する機器の損傷、火災から保護する。

2. 信号に関する接地(強電用接地)

主として高調波ノイズ障害の防止。機器の安定した基準電位の確保。

 

また保安用接地として下記のように分けられる。

系統接地…変圧器の中性点接地。B種接地。

機器接地…電気機械器具の外箱等の非充電金属部の接地。

配線工事及配線器具などの接地(金属管、金属ダクト、ボックス、コンセント、接続器) 300V以下…D種接地

 

 

 

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