3)　複合ケーブル

低圧屋内配線と弱電流電線の接近または交差に関しては、電技解釈第189条で規定されており、離隔することを原則としている。

ただし、施工の環境条件から離隔することが困難な場合について、適用除外できる方法が規定されている。その一つに弱電流電線が絶縁電線と同等以上の絶縁効力のあるものを使用するとき、混在することが認められている。

このことから、リモコン用制御電源(AC100V)と信号線の複合ケーブルを使用することができる。この場合、信号線の絶縁保護層に600V用を使用することが条件である。

　

　

4)　地絡保護

舞台照明設備の地絡保護は下記による。

　

[注]○：施設する

※：漏電警報装置または漏電遮断器の施設　要

×：施設　不要

ただし、誘導灯回路、非常灯回路等防災設備は除く

　

これは、舞台照明の使用電圧が低圧であり、かつ、対地電圧が150V以下であり、感電するおそれの少ないことから、漏電遮断器の施設を省略することができるが、地絡を生じた照明器具の早期発見と除去等保守運用上の観点から、地絡検出、機械器具の保守を目的とした地絡保護設備を施設することが望ましいとされているためである。

前ページ　　　目次へ　　　次ページ