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例えば

・ホール貸出備品名及び使用出来る数

・平台、馬足、箱足等の舞台備品の形と名称

・スポット、各器具等照明備品の形と名称

・マイク、テープレコーダー等音響備品の形と名称

以上の物や違いと、出来れば役割も覚えてもらえばいいと思います。又貸出備品が故障していないか、いつ修理できるか、幾つ貸し出せるか、更新可能か等も把握しておくのも必要です。舞台技術の方も事務系の方に聞かれたらお互いの勉強の場として協力・助け合って勉強してほしいと思います。

そこで皆さんに是非毎日行なってほしいことが有ります。よく耳にする言葉ですが、

・報告  ・連絡  ・相談

皆さんの中には又「ほうれんそう」かと思われる方も居ると思いますが、これが一番大切なことです。どんな小さな事でも「ほうれんそう」を行っていれば、自然とコミュニケーションが生まれて来ます。

(報告)

今日のホール内に出来事も含めて、受付申込みの内容等を報告しておけば、相談の時には話が早いし、アドバイスも出来る。書面だけでは分かりにくい点もあるので、直接の報告がベターと思うが、報告の方法論は幾つでも有ると思います。

(連絡)

舞台機構、照明機器、音響機器等の調子や状況。

公演の進行状況や申込み受付内容状況等の連絡を早めにしておけばホール全体がクールになって分かりやすい。

(相談)

小さな事でも前もって相談しておけば、早急に対策が取れます。

 

私自身にも色々な経験がありました。事前に報告も何もなければ、急に相談に来られても予備知識がないために結論が出なく困った事も多々有りました。又、対策を取っても後手後手になってしまうことも多々有りました。畏まらなくても気楽な気持ちで「報告」「連絡」「相談」を実施してほしい。

・小さな事でも報告が出来ていれば、次の対策が立てられる。

・早いうちに連絡を受けていれば、対策を練ることができる。

・事故が起きる前に相談をしていたら、対策で未然に防ぐ事ができる。

使いやすいホールとは、コミュニケーションが良くとれているホールです。小さな事でも「報告」「連絡」「相談」をきちっとやれている所が良いホールの条件だと思うし、この「ほうれんそう」を実施すれば必ず使いやすいホールが出来ていくと思います。其れによってコミュニケーションも自然にとれてくると思います。

ホールの運営、管理は人がやっているのです。使いやすいホールは、良いスタッフに恵まれております。舞台は「生き物」と言われています。その公演を活かすも死なすのも、良いホール、使いやすいホールと言われるのもスタッフの力が大きく左右します。

此れからも良いホール、使いやすいホールと言われるよう頑張って下さい。

 

 

 

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