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※ベースの大きさに注意のこと。

根太と根太の間に入るようなベースでは意味がない。

 

同じ様なことで火薬物の制限があります。一切火薬類はホールでは使用禁止と定めている所は別ですが、消防署として一発10g以下の場合は、書類関係が全て揃っていれば許可を出さない訳にはいかないのです。玩具・花火の場合は1g以下に抑えて有りますが、筒が長かったり火薬を堅く結ぶと高く上がったり、大きな音がします。従って管理側で制限するしかないのです。

私がいた会館でのホール内の場合は、種類により制限をしていました。

 

◎例として

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と決めてあり、私の就任中は必ず立会いの上、煙探知機は作動反応するか、火災報知機の反応は、火薬の量は多くないか、空気振動はどの程度かをみるためにテストを必ずやらせておりました。もし私が不在の場合は、他の者が代わって立会っていました。本番も含めて立会っていましたので、比較的うるさい会館であったと思います。

最終的に「ここまでは良いが、これ以上は駄目だ」を何処で誰が判断して許可を出すのか決めておいて欲しいものです。

又、よく見受けられるのが電源延長用ドラムコードですが、コードを巻いたままの状態で容量一杯の状況で使用していることです。危険この上ない使用状況です。

10m又は15mの長さのコードをドラム巻のままで使用しているからコードがコイル状になっている為、磁気作用・発熱作用が生じる。時として鉄片状の枠が手で触れないくらい熱を持ってくる。これに袖幕等がさわっていて、火災となった事例もある。

ツアーの人達は多少の無理があっても、とにかく今日の公演が無事終了すればいいとか、演出だから何をしてもいい的考えの人が多いことです。やってはいけない事を承知していて行う場合もある。

この様な舞台管理の上で制限範囲を決めて実行する場合に、委託管理と自主管理との差が出てきます。誰がこれらの制限基準を決めて守らせるかと言うことが問題なのです。

自主管理ですと割合スムーズに引き継ぎが先輩から後輩に、上司から部下に流れますが、流れていない所は又別の問題点が有るとおもいますが。

委託管理の場合には、これら色々の制限や規則を実行に移すということが案外難しく、正しい制限をまもっている所は少ないようです。

 

 

 

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