◎ジャンル別に数多くやっているところ。
◎基本からきちんと教えているところ、等で差がついてきます。
※最近になって音響部門について労働者系列の国家試験がある程度で、舞台・照明は現在の所ありません。
委託業者も、優秀な技術者であれば自分の会社で使いたいし、会館外で営業を兼ねさせて仕事をやらせれば委託契約金よりも多く働く。従って会館常駐技術者となると、やはりワンランク下の技術者をと考えてくる。又、ホール利用がある時のみという条件の場合には、催物の内容を調べて技術者の程度を選んで送り込んでくる等と、業者の方もいろいろと考えています。又、経験の浅い人の研修場所として考える業者もいます。
委託契約金の問題もあると思いますが、実態は各館とも色々な問題点を抱えてやっておられるようですが。
さて、皆さんは自分の所のホールの床面上の最大荷重を知っていますか?
多分、移動型の「迫り」「オーケストラピット」「スライディングステージ」「盆」「すっぽん」だとか、吊物用美術バトン及び照明用のライトバトン等の吊り許容荷重を熟知されておられ、最大荷重以下に抑えて安全に運営をされていると思います。
最近では劇場スタイルのホールには、過分な程の大道具又は照明用の器材や音響器材等を持込み公演を行うことが多くなってきている。理由としては、バブル時代に野外ステージ用又はオープンスタイルのホール用に製作されたもの、又は企画されたものを劇場スタイルのホールに利用してきているから無理が生じてきているのです。又大ホール用に企画された催物をそのまま観客が入らないからといって、中規模程度以下のホールでやる時も同じですが、無理を承知で企画し使用されることが多い。
このような催物を行う時、吊物用バトン機構では間に合わず直接大梁からチェーンブロックやモーターブロックにより吊り上げて使用することが多いが、大梁の最大許容荷重や制限を定めていますか? 制限や規定を持っている会館はいいですが、定めておかないと建物に無理が生じます。やはり此れなども「許容範囲」を定めて置いた方が良いと思います。梁からの臨時の吊物には最大どれほどまで可能か、又舞台上でのどこの位置の範囲かなど。
◎簀の子トラス掛けの注意点
・各館での許容最大重量を定めること。(例えば4.Otg以下とか)
・重量の分散を心掛ける事。吊り点(支点)を多くすること。
・本体材に掛けるようにして、補強材の所には吊り点をもってこないこと等。
床上の最大荷重も同じことです。大梁からの吊物が困難になってくると当然舞台床からの自立型になりますが、この時に床上の最大荷重と設置範囲が問題になりますが、これも最大荷重以内(m2での最大荷重)に抑えてほしいものです。此れは目で確かめる訳にはいきません。床下のことですから、建築設計図面からしか調べることが出来ません。
◎舞台床上の荷重について
・一般的には1m2=400kg〜450kgで安全度(率)をどの位に置いておくか。
・舞台床の根太について