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この作業をフンマワリ・カタフミ・トギリなどと言うのであるが、動物はウジと呼ばれる専用の獣道を使って行動するため、その足跡の向きや新しさの的確な判定が猟果の成否を、大きく左右するからである。

狩り場が予定されると猟師仲間は、いく手にも分かれてトギリを行い、再び集合して情報交換をする。その結果、カクラに入り足だけで出足がないことが判明すると、猟師たちはセコとイメの二手に分かれる。セコは狩り組のベテランで、犬をけしかけながら、山の中に入って行く。

 

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ヤホコ――獲物を得た帰り道、山の神へ空砲を捧げる

 

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人吉市田野町の守り組

 

 

 

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