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(3) 2班まとめ

メンバー:甲斐正章・西植裕益・大野孝一・山岡幸子・宮田美代子

進行:杉山美納

ワークショップも第5回目を迎えて、いよいよこれが最後のワークショップとなり、今回はこれまでの過程をふまえて「くまとり・中林綿布工場」をどのように再生活用していったらいいかについて皆で意見を出し合ったのだが、どの班もだいたい似たような意見が出されていたようである。2班での討論の内容は、以下のようなものであった。

 

1] 全体の計画について

周辺の地域計画も含めて、全体的にどのように煉瓦工場を使っていき、どのように周辺を整備していったらいいのかということについて、様々な意見が出された。

・いかに人を呼べるかが大切で、建物自体よりもソフトについてもっと検討しなくてはならないのではないか。

・駐車場とか公園部分を多目的スペースとして利用して、まずは人を集めてこの施設の存在を知ってもらうことから始めたらどうか。

・観光的な施設になりすぎたり、逆に年寄り向きになりすぎたりしないように配慮する必要がある。

・「何かしたい」と思ってる人はたくさんいるはず。そういう人が何かできるきっかけを作ってあげられればいい。

・一般の公民館との差異をつけなければ、あまり利用価値がないかも知れない。

・祭りの時とかに、ここで何かイベントを催して、徐々にアピールしていって、皆に知ってもらったらどうか。

・この辺の地域の、何かアピールできるものを使って、イベントを行っていくと良いのでは。

・一気に全部改修してしまうのではなくて、できるところから順番にやっていけばよいのではないか。

 

2] 建物の用途について

建物自身をどのような施設として、活用していったらよいのかということについても様々な意見が出された。

・枠がない「貸しスペース」的な使い方をしたらどうか。

・陶芸とか、社交ダンスをしたいといったような意見を聞いたことがある。そのようなことができるような施設になったらいい。

・文化博物館的な使い方をする部分も、必要だろう。

・くまとり、泉州の文化や歴史をきちんと伝えていくことも重要だ。

・煉瓦の壁を活かした施設にする。

・一部分は外部空間にしてしまってもいいのではないか。

・木造の事務所も利用できる。

・人をある程度集めるためには、飲食関係の施設も絶対に必要だ。

 

3] まとめ

人数が少なかったということもあって、1時間ほどの討論はあっと言う間に終わってしまい、意見も活発にかわされた。話し合いがすすむうちに、だんだんみんなの意見もまとまってきて何かしらの方向が見えてきた。

やはり、地元の人々が使えるものになることが望ましく、煉瓦の魅力をうまく活用できることが前提となるだろう。近代的な大げさな施設をつくってしまうのではなく、少しずつでもいいからできるところから利用していって、みんなで作り上げていく施設になることが望ましいのではないか。

 

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グループ討論

 

 

 

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