閲覧室からはガラスごしに中庭と煉瓦壁が見える。デッキに出て煉瓦を前にゆっくり本を楽しむこともできる。煉瓦の持つ魅力をじわりじわりと感じさせる施設であった。
つぎにミュージアム「アルファビア」を見学する。ここは原綿倉庫であったところで、木造トラス構造であり一部鉄骨で補強されている。煉瓦壁をそのまま見せ、その中で落ち着きの感じさせる展示でうまく煉瓦を活用している。
おどろいたのは観光客が多いことだ。明石海峡大橋ができてたいへんにぎわっているそうだが、それでもウィークデイにこれだけの集客があるのはすごいことに感じる。私自身レストラン・ミュージアムとも2回めとなるが、また来たいと思う。スケール的にちょうどよいという表現があてはまるのか、緑があり、歴史の流れを感じさせる煉瓦があり、また新しい息吹をうけている。これがいいのかなと感じた視察であった。