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×道が細い割には、交通量が結構あり危険。

○川が敷地の中を流れているのを利用できる。

△中家と倉庫の間のフェンスをもっと優雅なものにして欲しい。

△道を整備して欲しい。(例えば、舗装や案内看板の設置、無電柱化など)

 

4] 全体/部分に関して

全体的なことや部分的なことについても、いくつかの意見が出た。以下は、具体的な意見である。

○点としてのつながりから、面としての文化財ゾーンにすることができるのではないか。

○動力関連の機械などは歴史を記録するものとして利用できるのではないか。

×良いイメージばかりではなく、「操業時代はうるさかった」などの悪いイメージを持つ人もけっこういる。

×広すぎてどこから手を付けていいのか分からないし、一度に全部整備するのは無理。

×改修するのに費用がかかりすぎる。

△常時活用できるようなものにして欲しい。

△立ち寄るだけではなく、ある程度の時間が過ごせるような場所にして欲しい。

 

5] 疑問、その他

その他に、「困難な状況の中で、あえて自分たちの手で中林工場を残した(修復再生した)ということが、歴史として刻まれていくのではないか」というような意見もあった。

また、以下のような疑問も出された。

・建物外観や景観と、内部の有り様との関係をどのように考えていったらいいのか?

・周辺住民の工場への思い入れは、どのくらいあるのか?

・復元がよいのか、今のままの状態を修復保存するのがよいのか?

・どの程度文化財として保存するのがよいのだろうか?

 

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グループ討議

 

6] 今後への提案

今回のワークショップは、現地を見て工場のいいところ、悪いところを知って、今後の課題を発見し、次からどのような方向で再生活用していくのかを考えるための基礎的な準備を目的としていたが、皆さんから出された意見は予想外に提案的なものが多かった。これも、ワークシヨップに参加された皆さんが今回の再生修復にかなりの関心を寄せられ、積極的に参加しようという意欲を持っておられる証拠だと思う。

非常におもしろい提案や積極的な提案から、現実的な問題からの提案など、様々な提案が出されましたが、どれもこれも前向きなものばかりで、今後に期待がもてるのではないかと思う。

以下に、具体的な提案を要約したものを示します。同じ様な提案は1つにまとめまた。

・歴史資料館として再利用してはどうか。

・綿布業の流れを展示したらいいのでは。

・泉州の織物史との比較が必要なのではないか。

・町全体を含めた歴史資料や地図などの展示。

 

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工場の内部

 

 

 

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