日本財団 図書館


(3) 歴史の目から見る

 

メンバー:小西ヤス子・池田一夫・横井英雄・亀山曜子・田中種造・東秀雄・冨田・棚村玲子・大村尚子・東治・山岡幸子・鈴木美紀夫・中西昭太郎・宮田美代子

アドバイザー:林茂生

進行:杉山美納

 

私たち2班は、「歴史の目から」ということで旧中林綿布工場とその周りを見て歩いた。歴史的な視点を中心にということではあるが、それのみに縛られることなく広い目で見て気付いたことや、感じたことをなんでも言い合おうという方針で行った。

良いと思ったところや良くないと思ったところ、希望、今後の課題、疑問など様々な意見が出たが、特に今後に対する提案について積極的な意見がたくさん出た。

ワークシヨップに参加して下さった方々は、事務局の方を含めて、皆さん非常に今回の中林工場の再生に関して関心を持っておられ、自分たちも積極的に参加して、地元の手で作り上げようという意欲が伝わってきた。班での話し合いでは、時間がきてもなかなか意見が尽きずに、時間をオーバーするといったような場面もあった。

<ワークシヨップの内容>

歴史や工場の建物、周囲などに関して、良いと思ったことや良くないと思ったこと、希望、今後の課題として以下のようなものがあがった。(各項目の前の記号は次の通り)

○・・・良いと思ったこと

×・・・良くないと思ったこと

△・・・希望、今後の課題

 

1] 歴史に関して

「旧中林綿布工場」は熊取町の産業の歴史を象徴するものでもあるし、泉州の織物の産業の発展の中心でもあったわけで、そういう意味でも何らかの形で残すのは非常に意味があるだろうし、古いままの建物の雰囲気がそのまま歴史を物語っており、創業時は見ることのできなかった工場内部を覗くことができるということも価値あることだろうというような内容であった。具体的には次のような意見があった。

○中林工場は、熊取町独特の織物の歴史の象徴である。

○かつては外からしか見ることのできなかった建物の内部にはいることができるようになったのは貴重である。

○レンガ工場は歴史を物語るものとして残す価値があるのではないか。

○レンガの色や、苔や植物の付き具合が歴史を物語っている。

○実際にそこで働いていた方など、歴史をよく知っている語り部さん的な人から話を聞けるということは非常に貴重なことである。

 

2] 工場建物に関して

レンガ工場の持つ雰囲気やデザインもけっこう感じが良く、うまく生かしてやればそれなりにいいものができるのではないかということでした。具体的な意見としては次のようなものがあった。

○非常にモダンなデザインである。

○内部が非常に明るくていい雰囲気である。

○レンガがレトロでいい雰囲気をだしていて素敵である。

○のこぎり屋根やレンガや木造の骨組みがおもしろい特徴である。

○建物内部の植物がなかなかいい感じであるので、何とかうまく生かせたらいい。

○レンガの壁に生えている緑がいい雰囲気をだしている。

△町民が集えるサロン的な施設への再生をして欲しい。

 

3] 建物周辺に関して

工場周辺に関しては、あまりよい印象の意見はなく、改善する余地がまだまだ残されているようであった。具体的な意見としては、

×川が汚く、整備する必要がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION