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27. 山口勢基家住宅 明倫町6-22

主屋規模(間) 3×4 切妻造・瓦葺 明治末〜大正初頃

軒形式 腕木 庇形式 板葺

 

山口家は隣接の水谷家と建物を一にする長屋形式の建物で、外観は1階が引違戸と出格子、2階が手摺付きの窓とほとんど同じである。建物は元料理屋(貸座敷業か)として使用されたもので、山口家は浅野屋、水谷家は花の屋という店で、それぞれ独立して使われていたという。昭和5年頃先代が借家として浅野屋の後に入居したという。内部は1階に玄関、階段、物置、座敷2室、2階に座敷2室、納戸等をもつ。料理屋を営む建物に相応しく、木部が色付けされ、特に2階座敷は矢を用いた欄間、天井が弓形に反った竿縁天井、曲木の床柱などの数奇屋風座敷となっている。

 

28. 水谷実代子家住宅 明倫町6-23

主屋規模(間) 3×4 切妻造・瓦葺 明治末〜大正初頃

軒形式 腕木 庇形式 板葺

 

前述の山口家と棟を同一にする建物で、山口家同様料理屋として使われていたが、現在は間仕切りなどが取り払われ、習字教室として1・2階とも使われている。2階座敷の欄間境に当時の料理屋としての雰囲気が残る。

 

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