26. 久津見誠次家住宅 明倫町6-22
主屋規模(間) 3×4 切妻造・瓦葺
軒形式 腕木 下屋庇 鉄板葺
屋号を千鳥屋といい、先代から中華料理の飲食店を営業している。この住宅は外観・内部ともに店舗用に大きく増・改築されている。しかも、もとは間口6間の南半分で、北側3間分は約17年ほど前に切り取られた。袖壁は南端にみられるだけで、北端にないことや二階の手すりや北妻に突き出たし梁の木口などに切断された形跡が認められることからもうかがえる。なお、二階表側の座敷は木細く、小壁を刳り抜いた欄間などは数寄屋風の意匠が強く伺える。南隣の山口家と水谷家は現在も1棟の長屋で、やはり二階に手すりがあり、以前は料理屋であったという。当住宅も同様で、千鳥屋という屋号も料理屋時代のものを引き継いでいると考えられる。