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青森サテライト会場

 

日本の良さを味わう心

Welcome to 0ur Country

 

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青森サテライト会場は「日本の良さを味わう心――Welcome to Our Country」をテーマに11月3〜4日の2日間の日程で行われました。11月3日は青森県内の観光施設や三内丸山遺跡などを視察する一方、地元の津軽三味線をライブハウスで体験しました。翌11月4日は午前中津軽藩ねぷた村などを視察した後、午後からはホテルニューキャッスルにおいてフォーラムが行われました。会議は、まず主催者を代表して木村守男青森県知事が挨拶したあと前田勇氏(立教大学観光学部観光学科教授)のコーディネイトにより、エクスカーションの報告、青森県の国際観光に対する取り組み事例の紹介、さらに台湾と韓国の在日旅行エージェント2人から東北旅行体験レポートが行われました。また、これを踏まえ東北全体の外国人観光客の来訪促進に関する問題点や課題について、WAC委員と専門委員により次のような討議・意見交換が行われました。

 

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会場風景

 

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コーディネーター

前田勇氏

 

1]東北には日本の心を伝える魅力がある。その良さを外国に伝えるにはインターネットの利用等PR方法に工夫が必要。

2]東北は地域意識を捨て、隣県とネットワークを作るべき。

3]東北は何を売っていくのか、テーマや方針を決めて実行すべき。

4]外客誘致拡大のためには“two way tourism”の精神が大事。

5]東北の“雪”は、外客誘致拡大のための有力な資源。雪を活かす工夫が必要。

6]旅行の形態は個人化・低価格が進んでいる。個人旅行には選択の幅が必要。

7]観光資源は限りなく地域の特性を活かすことが必要。

8]外国人が一人歩きできる地図、案内標識やボランティアガイド等のシステムの整備が大事。

 

エクスカーション/青森県の国際観光振興への取り組み/外国旅行エージェントのレポート報告

 

第1部では、事前に実施されたエクスカーションを振り返ったあと、青森県が国際観光への取り組み事例として「あおもりウェルカムカード」や現在検討している「国際観光テーマ地区」などを紹介、引き続いて台湾と韓国の旅行エージェントによる東北旅行体験レポートが行われました。

まず、2日間にわたって行われたエクスカーションでは、北東北3県の国際観光テーマルートの一部として検討されている青森市、八甲田山、弘前市、岩木町、鰺ケ沢町など、計13ヵ所の視察を実施しました。視察は普段やっていることを良くも悪くもそのまま見ていただくことを旨とし、それぞれの施設の責任者クラスの方から外国人観光客への対応状況、受け入れ体制の整備について説明を受けました。

また、青森県の国際観光振興に対する取り組み事例の紹介では、「あおもりウェルカムカード」が都道府県レベルで初めて平成9年10月1日に導入され、現在の利用対象施設は170施設にのぼっていること。カードの発行枚数は平成10年度は9月までに959枚で、その内訳はロシア連邦645、韓国131、北アメリカ諸国98となっており、割引率は10〜50%となっていること。また国際観光テーマ地区については平成11年4月に北東北3県による協議会が設立され、「発見、もう一つの日本。北緯40度の道」をテーマに、国際的にPRできるような通年的なルートや季節的なルートを設定し、外国人観光客の誘客に努めていきたいとの考えが披露されました。

続いて台湾の旅行エージェントのレポートが行われました。台湾からの年間の旅行人数は400万人ぐらいで、日本は香港経由で中国大陸に行くツアー、アメリカに次ぎ三番目で約80万人。

 

 

 

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