(4)情報の伝達者
(4)-1. 検証概要
メディア:ファックス
調査方法:アンケート
調査期間:平成11年1月8日から18日
備 考:アンケート用紙
資料2-2.日光観光情報(FAX)利用に関するアンケート調査を参照
(4)-2. 検証結果
ファックスでの情報の伝達者における利用方法は「内部利用」及び「旅行者への案内」が主な利用方法であった。内部利用の場合においても、ほとんどの箇所で受け取った観光情報を内部の他の部署で間接的に旅行者への案内に利用している模様であり何らかの形で日光への観光客誘致に貢献しているものと考えられる。
メディアの使用方法に関しては、全体の見やすさ、文字の読みやすき、個別情報の見やすさ、情報の充実度という観点で評価分析を行ったが、結果としては賛否両論に分かれている。これは、ファックスで観光情報を利用する場合、情報の質、量を重視する利用方法(内部で間接的に観光客等に提供する方法)と見やすさ、わかりやすさを重視する利用方法(直接的に観光客に提供する方法)の2系統のニーズが存在すると考えられる。
提供情報の有用性、妥当性については、「お天気」、「自然」、「行・祭事」、「今日の話題」、「交通」、「スキー・スケート」とほとんどの提供情報が役に立つとの結果であった。
また、不足している情報という別の観点からの評価については、「交通」、「観光モデルコース」、「自然・人文・観光資源」、「宿泊」、「味覚」などについて「より詳細」、「より最新」な情報のニーズが見られた。
以上の検証結果により、観光情報をファックスで提供する場合、ファックスという物理的に限られたメディアという特性から、利用方法により提供する観光情報の内容、量、結果的には表現方法までが異なるものであり、伝達者または利用者のニーズに合致した観光情報を柔軟に提供できる提供システムが望ましいと考えられる。