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4. 調査の進め方

 

(1)日光市における観光情報収集・提供の現状分析

日光市における観光情報収集・提供の現状分析については、システム構築における現状分析、業務要件分析において、一般的に使用される「IPOダイヤグラム」をベースとして、POPAIネットワークを情報の提供者(INPUT)、情報の管理者(PROCESS),情報の利用者(OUTPUT)という情報流通に関わる3者に分類し、対象となる入出力情報、及び関連する必要処理の洗い出し、及び各作業に伴う作業量について可能な限り定量的な情報として収集分析することとした。

 

(2)実験システムの構築

パイロットシステムの構築については、日光市の要望も踏襲し、現行POPAIネットワークをベースとし、気象情報は自動収集、気象情報以外の日々刻々と変化する観光情報については観光情報センター(日光観光協会)においてデジタル化、かつ一元管理化し、ネットワーク経由でインターネット、ファックス及び磁気掲示板等のマルチメディアで適時、効率よく提供できるシステムを構築することとした。

 

(3)実験システムによる観光情報の収集・提供の実験

実験システムによる観光情報の収集・提供の実験について、基本的な運営母体は現行のPOPAIネットワークの組織とし、情報の提供者(INPUT)については、気象情報は計測機器及び気象情報収集システム導入による自動化気象情報以外の情報については日光観光協会から従来どおり各観光拠点のボランティアに電話で問い合わせ、情報を収集するものとした。情報の利用者(0UTPUT)については、従来からのファックス配信先(約30箇所)に加えて、インターネット(日本観光協会ホームページ)および磁気掲示板設置箇所(2箇所)を対象とした。

また、上記の情報の提供者(INPUT)と情報の利用者(OUTPUT)との間で情報流通をコーディネートする情報の管理者(PROCESS)については、日光観光協会が観光情報センター的な位置づけで情報の収集から提供までの全体を実験システムにおいて運営することとした。

 

(4)実験システムの検証

実験システムの検証は、観光情報の流通に係わる「情報収集・提供者」、「情報管理者」、「情報伝達者」、「情報利用者」4つの立場における検証と「実験システム自体」について可能な限り定量的に検証することとした。

 

(5)マルチメディア型観光情報収集・提供システムの開発と利用促進に関する検討

マルチメディア型観光情報収集・提供システムの開発と利用促進に関する検討については、本調査における情報の利用者、情報の提供者、情報の管理者及び実験システムの各方面からの検証結果に基づき、効果的な情報の流通の在り方、これに伴うシステム開発、運用の考え方、そして、これらを利用者が効果的に利用するために必要な利用促進の考え方という三つの観点から検討した。

 

 

 

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