そこで、外客誘致法という法律をつくり、各県のいろいろな観光地をネットワーク化して頂き、それを広域的に結びつけて外国で売っていこうという計画を進めているところです。これからも国、地方公共団体、あるいは民間の方々も一緒になってこれを推進していきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
堀 北海道では、とりわけ東アジア諸国との観光交流を積極的に進めたいと思っています。昨年2月に、東アジアの拠点としてシンガポール事務所を開設し、ここを中心に、特にインバウンドの増加が見込まれる韓国や台湾、香港、シンガポールなどを中心にした観光客の誘致を、国際観光振興会などの協力を得て、官民挙げて行っています。こういった活動を通じまして、昨年の上期では海外から約6万人の方が北海道を訪れており、年間では約10万人ほどになると見込まれています。特に台湾がたいへん大きなマーケットになっており、台湾からのチャーター便も、今年1年間で70便ほど予定されています。
国際観光というものは、北海道にとってたいへん大事なことですので、今年は環太平洋観光サミットを開催し、観光を通じた国際親善の発展に貢献し、国際交流を一層進めたいと考えています。北海道は、四季の変化に富んだ多彩な観光資源を有しておりますので、私は「アジアのヨーロッパ」というキャッチフレーズで、東アジア諸国の方々に北海道の魅力を売り込んでいきたいと思っています。
梶原 コンベンション(国際会議)は、国際観光の振興にとってたいへんに効果的だと思います。つくばに、メインのホールは1,250人で小さいのですが、18の小会議室を持った国際会議場を、来年6月に向けて建設しています。つくばには、国内はもちろん、外国でも見られないようなすばらしい整然とした街並みがあり、これそのものが視察の対象にもなりますし、また、周りにはつくば宇宙センターや植物園、あるいは地図と測量の科学館など、国、あるいは民間の試験研究期間などのアフターコンベンションの対象としてたいへんすばらしい施設がたくさんあります。茨城県では、コンベンションによる国際観光を大いに推進していきたいと考えています。
■21世紀の観光
司会 それでは最後に、21世紀に向けての観光振興の展望についてお願いします。
石月 20世紀の日本の社会のテーマは、経済的に豊かな社会をつくることでした。21世紀は、ゆとりと心の充足を求めるこころの時代だと思います。