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○ストーリー性のある観光地づくり

澄田 島根県には、かつて古代出雲王国があり、歴史、文化、芸術、芸能などの観光資源が豊富です。特に鉄はタタラ製鉄という方法で生産され、北前船に乗って全国に出荷されました。また、石見銀山の銀などの観光資源があります。従来の観光資源と歴史、文化、芸術、芸能とを結びつけ、新たな観光資源の開発整備を進め、地域性、テーマ性、物語性、などのストーリーを取り入れた特色のある観光地域、観光ルートをつくっていきたいと考えています。

また、島根県と言えば、たいへん遠いというイメージがあろうかと思われます。ところが、島根県には3つの空港があり、新幹線を使いますと5時間20分です。個室と寝台のある夜行列車も直通で走っておりますし、7月からはシャワー付きの快適な特急寝台列車が走ることになっています。

 

○観光産業にどう結びつけるか

橋本 茨城県は、観光客数は多いのですが、消費単価、土産物単価などがたいへん低く、あまり産業に結びついていないという声もあります。茨城県には、年間2,500万人から3,000万人の観光客がいらっしゃいますが、そのうち500万人ぐらいが海水浴客で、宿泊客は、だいたい400万人から500万人くらいです。東京から1時間ちょっとの距離ですから、なかなか宿泊につながらないということもありますし、袋田の滝、つくば山、偕楽園、西山荘などの観光資源もありますが、全国で4番目に広く平坦な土地に点在しているため、これを線あるいは面としてどうつなげていくかが課題になっています。そして宿泊客を増やすため、県北地方を中心に温泉の発掘が行われています。さらに納豆やあんこうといった食と結んで、少しでも宿泊型、滞在型の観光客を増やしていくことができないかということを考えているところです。宿泊型・滞在型の観光客が増えることによって、全国で第3位の農業や水産業、消費にも結びついていくと思いますので、できるだけ観光と産業を一緒に振興していきたいと考えています。

 

■インバウンド観光の推進

 

司会 今後、ますますインバウンド観光が重要になってくると思います。インバウンドについてはいかがでしょう。

石井 これから日本が国際社会の中で生きていくためには、やはり相互に交流して、相互理解を深めていくということが非常に重要だと思います。国際観光振興会が、海外の主要としにある14カ所の事務所を中心にインバウンド増加のためのPR活動を積極的に実施しています。私どもが一昨年策定しましたウェルカムプラン21という計画では、約400万人の訪日外国人を、2005年までに700万人に増加させることを目標にしています。

 

 

 

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