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観光産業は、雇用面の吸収力も大きく、地域の活性化にも役立つなど、経済的な効果は確かに大きなものがありますが、そうした経済的側面だけでなく、観光は旅を通じ人々に心のうるおいを与え、生きがいを与える産業であり、旅を通じて各地の国民相互間の相互理解の促進、日本人としての一体感を促進するという重要な役割を果たしていることを忘れてはなりません。観光は地域経済活性化の重要な手段ですが、そうした経済的側面だけ重視すると「風景は一流、施設は二流、サービスは三流」ということになっていしまいます。観光というのは、人々に喜びを与え、生きがいを与える、たいへんすばらしい仕事です。そういう仕事だということを、観光に関係するすべての人たちに認識してもらいたい。いたずらに巨大な観光施設をつくるのではなくて、皆さんの1人1人が、美しい街並みをつくり、旅人に親切にしようという精神を醸成していくことが、21世紀の観光振興にとって、また住みやすい日本をつくるために一番大事だと思います。

 

澄田 21世紀は観光産業の時代であると言われておりますが、観光振興は地域経済の活性化とともに、地域文化の活性化にも貢献するものだと思います。住民にとっても、地域の自然や歴史、文化、産物など、地域の特性や魅力を再認識し、郷土愛や誇りを持つことにつながり、地域の良さを再発見し、創造していくものだと確信しています。また、観光客の皆さまには、温かくて人情味あふれた島根県民のホスピタリティを味わって頂けるよう、日本のふるさと島根を観光振興の目標としています。また、歴史的文化遺産など、全国に誇り得る特性を伸ばして、多くの人々が訪れ、さまざまな地域間の交流や国際交流が行われる、存在感のある島根を築くことを目指したいと考えています。

 

梶原 21世紀は心を豊かにする観光の時代です。それが日本の景気を良くするし、日本の経済を引っ張っていきます。物を使うという経済だけでは、環境も悪くなります。お互いに言ったり来たりして、お金を使い合う。お金は天下の回りものですから、必ず戻ってきます。そういう中で、お互いの心が豊かになる、元気になる、明るくなる、すばらしい21世紀が来るのではないかと思います。

 

橋本 自由時間の増大とともに、首都圏から近い茨城県は、日帰り型、週末滞在型の観光ゾーンとして脚光を浴びることになると思います。こうした中で、テーマ性を持った観光、あるいは参加・体験型の観光といったものを中心に、精一杯がんばっていきたいと思います。例えば笠間焼の陶芸教室や初心者向けのパラグライダー教室、あるいは高速外洋船によるイルカウォッチングなど、新しいさまざまな楽しみというものも増えてきています。

 

 

 

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