石井 個性あふれた魅力ある観光地づくりというのは、結局そこの街に住んでいる人たちが自分のまちを誇りに思えることが基本だと思います。「住んで良し、訪ねて良しのまちづくり」これが観光地づくりにも一番重要なポイントだと思います。
運輸省では、平成9年度から「観光地づくり推進モデル事業」を実施しております。観光資源や宿泊施設、あるいはそこの場所で何ができるのか、あるいはその空間の快適性はどうなのか、さまざまな観点から観光地を評価し、その観光地の改善、魅力度アップを図っていこうということで、9年度から北海道の網走市、秋田県の小坂町、岐阜県の下呂町、兵庫県の東浦町、淡路町、そして、島根県の松江市の5カ所でモデル事業を開始したところです。地方自治体の方々とも一緒になってがんばっていきたいと思っているところです。
○地場産業による産業観光
梶原 岐阜県には飛弾の匠の木工家具や関の刃物、美濃の和紙、陶磁器などの伝統的な産業があります。特にどんぶりのほとんどは土岐市でつくっています。その土岐市に、この7月18日に「どんぶり会館」ができます。そこではどんぶりのことを勉強したり、いろいろなどんぶり物を食べたり、また、自分でどんぶりをつくることもできます。お母さんが自分でつくったどんぶりをお子さんの受験勉強の夜食に使ってもらう、食べ終わると「がんばってね」というお母さんの書いた字がどんぶりの底から見えてくる。そういう産業観光を進めていきたいと思っています。