石月 観光は民だけではできません。交通のアクセスや広域観光宣伝は、官でないとなかなかできないものです。しかし、観光は地域の問題ですから、観光を通じて地域を活性化するには、そこの住民がやる気を起こさなければなりません。今、日本は世界に例を見ない猛烈なスピードで高齢化社会を迎えております。65歳以上の方が高齢者ということになっていますが、人生80歳の時代ですから、元気な高齢者がたくさんいらっしゃいます。私もその一員ですが、我々のような高度成長期の落とし子は、毎日ぼんやりして過ごすというわけにはいきません。やはり何かの生きがいを求め、世の中のためになるようなことをしたいと思っているわけです。こうした状況を反映して、自分の住んでいる地域の歴史や文化について見識をお持ちのお年寄りが善意でボランティアガイド組織をつくって活動される運動が、たいへん盛んになっています。日本観光協会が把握している組織だけでも500くらいあり、どんどん増えています。日本観光協会ではマニュアルやリストをつくったり、大会を主催したりして、ボランティアガイドの運動を推進しています。ボランティアガイド運動を通して、1人1人の住民の皆さんが、いかに自分の地域を魅力的なものにするかという自覚を持って頂けたらと思っています。
司会 観光企業、住民のボランティアとお話を伺ってきましたが、地域同志の連携はいかがですか。
○隣接県との共同事業