日本財団 図書館


拡大した領域の初期値は気象庁海氷観測資料第15号(気象庁,1997)を用いた。図4.2.7に1997年2月28日、3月5,10,15日の海氷図を示す。

1997年3月1日0時の初期値を図4.2.8に示す。密接度9-10、7-8、4-6、1-3の4段階で示した。

6時間毎に3月8日0時までの海氷予測を実施した。

その中で、1997年3月5日12時の計算結果を図4.2.9に示す。サハリンの東側で密接度9-10の領域が拡大することが予想されている。一方、根室の東海上の海氷は密接度がおおむね7-10であったのが、1-3に小さくなることが予想されている。図4.2.7の実測値と比較すると、サハリンの東海上での海氷の拡大をほぼ予想していると言える。根室の東海上については、海氷の縮小は予想通りであったが、密接度7-8で予想よりは小幅な縮小であった。

図4.2.10は原モデルの1997年3月5日12時の計算である。こちらは、根室の東海上の海氷の縮小をほぼ正しく予想している。この原因の究明は今後の課題である。

一方、1997年3月5日0時の初期値を図4.2.11に示す。6時間毎に3月12日0時までの海氷予測を実施した。

その中で、1997年3月10日12時の計算結果を図4.2.12に示す。サハリンの南東側で海氷の離岸が予想されている。また、サハリンの西側では、密接度7-8であったところの多くが、9-10に増大することが予想されている。図4.2.7の実測値では、サハリンの南東岸では海氷の密接度が小さくなっているが、計算では海氷の後退を過大に予想している。一方、サハリンの西側での密接度の大きい海氷域の拡大は予想通りである。なお、北海道オホーツク海側の海氷の後退は予想できなかった。

サハリンの東海上で南北に筋状に密接度の大きい領域が予想されている。この原因の究明も今後の課題である。

図4.2.13は原モデルの1997年3月10日12時の計算である。こちらは、図4.2.12と大きな違いはみられなかった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION