4.2.2 数値海氷予想モデルのサハリンへの適用
ここでは、「4.2.1 数値海氷予想モデルの概略」で用いたモデルの対象領域を拡大し、サハリン全域を対象に海氷の予測を行い、実測値との比較検討を行う。
図4.2.4に拡大した計算領域を示す。原モデルでは、北緯42度、東経140度を左下すみとしたステレオ図上での71×71の格子点(12.5km間隔)を用いたが、北側に50格子分延長して、71×121の格子点を用い、サハリン全域が計算対象領域となるようにした。
1997年3月1,5,8日の各0時を初期値とする3ケースについて、海氷密接度の計算結果と実測値を比較検討した。
拡大した領域での海流データ、気象データ等は次のように設定した。
(1) 海流は、原モデルの北端の値をそのまま用いた。
(2) 海氷の初期値は最も近い日の実測値を用いた。
(3) 気象データは、原モデルの北端の値をそのまま外挿して用いた。
(4) 海洋の混合層の厚さは、水深データを考慮して、図4.2.5のようにした。
(5) 海水温は、海岸からの距離を考慮して、図4.2.6のようにした。
(3)については、結果に誤差を生じることも考えられるが、サハリンの北部については、RSMのGPVデータがないこともあり、今回は計算領域の拡大の試行という位置づけで上記のような取り扱いをした。