木製バケツモデルは下記の条件に従っている。
木製モデルの概要
・ 計算時間間隔を2秒1サイクルとして式(11)〜式(15)により、Qcyl、Qbase、Qtopをもとめ、式(16)により水温変化量および水温tbを求める。ここで、次サイクルの計算に前サイクルで求めたtbを反映させる。
・ 布製モデル同様、バケツによる採水時から船上へバケツを揚げるまでの時間を1分間、バケツに温度計を入れてから水温を読みとるまで3分間かかると仮定する。
・ 周囲の気象条件は、布製モデル同様、1961年-1990年の緯度経度5度格子毎の気候値を用いた。
・ 風速は式(8)を考慮し、布製バケツ同様スケーリングファクターにより値を調整している。
・ 最初の1分間はtaに夜間の気温(気候値)+0.2℃を用い、後の3分間は日平均気温(気候値)を用いた。
・ バケツの水は漏れがないと仮定した。
・ 採水後、バケツは甲板に置かれるため、水温測定時にはバケツ底面における長波放射および顕熱・潜熱輸送を無視する。