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5] 土砂輸送

これは、埼玉の新都心の土砂輸送でございます。これは廃棄物というよりも、環境輸送という観点からとらえられてはございますが、埼玉新都心をつくるに当たりまして、大宮の土砂を熊谷のほうに持っていく輸送でございまして、これは非常に量的に多く、輸送を全部ダンプで行った場合に、振動公害、CO2、SOx、NOx等問題があるということ、それらのうちの3分の1、約44万立米を当社で輸送することになりました。この輸送は、平成9年1月から始まり、本年の12月で一応終わるということになってございます。この間、44万立米というものを、非常に優しい輸送手段として、輸送できたのではないかというふうに思ってございます。

6] 燃却灰の輸送

自治体の焼却場から排出される焼却灰の輸送が非常に問題になってきてございます。現在当方はもとより各自治体、それから各企業のほうでもこの輸送に関して考えられたそうで、我々は去年、環境事業に対する新しいセクションができた時点で、各自治体のほうにアンケート調査を含め、いろいろな当社の廃棄物輸送のご案内をさせていただきました。それから、1年たったんですが、自治体から焼却灰の輸送について問い合わせもございました。現在は月間約2,000トンほど輸送してるんでございますが、これが今後ますます増加していくのではないかと感じます。我々のところへは500キロ以上の輸送が多いというふうな情報も聞きおよんでいますので、そのためには、環境に優しい当社の輸送と組み入れて、この輸送も今後拡大していきたいと思っております。

7] 中間処理施設の建設

東京貸物ターミナル駅で、当社の土地と建物を第三者へお貸ししまして、第三者主体で、産業廃棄物、中間処理施設をつくったという中身でございます。これはあるOA機器メーカーさんが主体になって行っているんですが、当社としましては、全国から出てくるOA機器を、東京貨物ターミナル駅までJRのコンテナで鉄道輸送しまして、そのままの中で中間処理を行うことで、2次的な輸送が発生せず、コスト低減にもだいぶ寄与できるということから、始まったわけでございます。これは10年3月から、営業を開始してございますが、今後、輸送量増が大していくというふうに見てございます。

8] 廃プラ輸送

これは、平成9年4月に施行されました容器包装リサイクル法により、ペットボトルなどのプラスチック類は、焼却処分ができなくなりこれらが、大量に排出される首都圏では、この処分をどうしようかというふうな問題が発生していくことから、これを当方で長距離輸送して、これを原料とした形でうまい話ができないかということから、現在、廃棄物発電ということも、検討の視野にいれてございます。去年平成9年度、NEDOさんの予算をいただきまして、いろいろな状況を、FS調査をした結果、ある一定の条件を満たせば、この事業は成り立つ結論を受けてございます。それを受けまして、本年度当社と関係する方々と、何とかそれが実現できる方法はないのかということで、関係する前提条件というのを、今盛んに調べてございまして、本年度中に、結論を出そうというところまで来てございます。

 

 

 

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