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受賞者発表1]

 

《運輸大臣賞》

日本通運株式会社東京航空支店国内貨物営業部原木集配課

このたびは、大変に栄誉ある賞を賜り、厚く御札申し上げます。当社のエコドライブへの取り組みを、このようなすばらしい形で評価いただいたことに、私どもはただ喜びを感じるだけでなく、今まで以上に、エコドライブを初めとするさまざまな環境活動に取り組んでいかなければならないと、従業員一同決意を新たにいたしております。

まず、当社の環境対策の現在までの流れについて紹介いたします。平成3年9月に、本社に環境問題対策委員会を設置して以来、当社では全国的に組織の体制強化を図ってまいりました。本年6月には航空事業部内で、ISO14001の認証を取得いたしました。このたびのエコドライブの取り組みも、環境マネジメントシステムの運営の中で取り組んでおります。

さて、当社におけるエコドライブの取り組みの根幹は、「目標の設定」「効果の具体的測定」「評価」これらの反復実行です。これらの事柄を私達は、ドライバーの心をグリーン化する7つの取り組みとして日々実践しています。

事前研究

まず1つ目の取り組みは、エコドライブの研究です。エコドライブを始める前に、エコドライブとはどういったものなのか、効果はどれくらい出るのか、事前研究しました。そして毎日の仕事の中で、エコドライブを試します。効果と問題点については、小グループ安全会議で話し合われます。こういった話し合いの中で、ドライバーの自主性はより高まり、特に効果のあるものは経営層に報告され、全社に適用できないか検討されます。

目標値の設定

2つ目の取り組みは、目標数値の設定です。エコドライブ項目別に、月ごとの効果目標数値を設定いたしました。そして実績と目標値を比べ、格差が生じた場合はどうしてなのか話し合います。その結果、季節や作業数量に応じて、エコドライブのポイントも変わることがわかりました。例えば冬には、車中での待機時にヒーターをかけるため、アイドリングをしがちです。繁忙期には、忙しさのあまり気があせり、急発進、急加速、急ブレーキをしがちです。これに対する注意事項を運行前点呼時に毎日指導します。

教育訓練

3つ目の取り組み、教育訓練について当社では、エコドライブを環境保全だけでなく、安全運転の教育でもあると考えています。「エコドライブ10のおすすめ」に書かれていることは、すべて安全運転につながります。そしてエコドライブ、すなわち省エネ運転をすることは、企業に求められているコスト低減にもつながるのです。従業員には、エコドライブとは環境保全運動であり、安全運転であり、コストレス運転であると教育しています。

 

 

 

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