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これは自由時間(フリータイム)ともいい、自由時間は自分が自由に使える時間、材料時間だから余暇という。アメリカの学者が余暇活動には1001以上の活動があって、数えられないといっている。

余暇活動には受動的活動と積極的活動がある。受動的活動とは、音楽を聞いたり、瞑想したりすることで、積極的活動にはスキー、ゴルフ、海外旅行することなどが上げられる。質問のように、余暇にお金をかけないのは、可処分所得が少なくて、余暇にかける費用も少なくなったということで、経済の悪化が原因だ。しかし人間の余暇に対する欲求は本能である。労働時間とメンテナンス時間を除いた時間が余暇なのだ。産業化社会だから余暇の活動を活発にし、余暇にお金を使う動きがずっとあった。高度情報化社会になると社会はソフト化して、もっと余暇、自分の人生を楽しむことにお金を使うことがだんだん多くなり、21世紀はそれがもっと激しくなると思う。

しかし、ここで話しているのは、いかに観光客を誘致し、観光客を楽しませてお金を使うようにされることなのだ。観光客からの収入源は税金として他のことに投入されたり、いろいろな効果がそこから生まれる。別府の世界化や発達する方法が、観光の開発、温泉の活発化、温泉文化の世界化に全部つながる。観光産業に力を入れて盛んになれば別府が発達する。それで別府が温泉などを通して、世界投資になって世界に何か寄与する、役に立つことを果たすという世界的な存在にならなければ、別府は世界の歴史から消えることになると思う。

 

畠野(別府市役所)

先生のお考えは、高度情報化社会は観光産業の需要を生み出すもので、その需要が衰退することはないということですね。

 

Suk-Jong HAHM氏(韓国)

そうだと思う。観光に対する欲求は、生存のための欲求になっている。都市生活環境が悪化し、空気や水は悪いし、人間関係も悪い。このような中でストレスが病気の原因になる。ガン、精神病などだ。すべてストレスから始まるのだ。これを解決するにも、観光は生存欲求のひとつになっているのだ。

 

向井(別府プロジェクトチーム)

6番目のテーマである環境問題については特に興味をひかれた。これからはインターネットを使って質問を出していくので宜しくお願いしたい。

 

浜田(別府プロジェクトチーム)

前回とまったく違う印象を受けた。短期間にアクションプログラムをやるのはどうかなと思ったが、結果はたいへん良かった。というのは前回は、ヨーロッパ系の方の意見がとても強いと感じたからだ。アジアからは台湾と韓国だけで、あとは白人の方が多かった。

今回はコルネリアさんには発言の場が少なかったとは思うが、アジアとしての立場から発言を聞くことが出来て良かった。2回を通して、別府はどんなビジョンを持ちたいのか今まで考えることを放棄していたのではないかと思った。それはシャオさん、ハンさん、パクさんにしても温泉としてどうしていきたいのかという真剣な意見と情熱がたくさん出ているのだが、私たちは別府の将来に対して、わりと悲観的な雰囲気の話が多かった。

 

 

 

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