別府市が有名になったのは、皆が努力したからだ。別府市で有名なのは杉乃井だが、杉乃井が別府市を有名にしたのでなく、市民が努力したからだ。しかしもっと個人のためでなく、町や県、国が発展するためというビジョンを持っていけばいいと思う。これは他の国も一緒である。このようなチャンスが台湾であれば、ぜひ来て欲しい。台湾はまだ勉強不足なので、いろいろとご指導頂きたい。
Yane-Yien FAN氏(台湾)
わたしも初めて日本に来た。いろいろな体験が珍しかった。ホームステイで日本の文化を勉強させてもらい、ありがたかった。特に日本の漬物が大好きだ。日本に比べると温泉文化については、他の国は子供だ。日本は先輩で我々は後輩だ。訪問交流を実際に体験して、自分は不勉強なのだ、子供なのだと思った。お互いに他の国に行く、訪問交流を盛んにしていって欲しいと思う。
Hyamg-Ja KIM氏(韓国)
別府に来る前は、何のインフォメーションもなく、前もってこのようなプログラムで、このような討論をすると教えてくれたら、研究者としていろいろな資料を用意し、分析して良いアイディアを提供したり、回答が出せたかもしれない。そうならなくて残念だった。もう1つは、韓国に帰って、自分が別府で体験した素晴らしいことや、韓国にはあまり宣伝されていないことを研究者の立場から、いろいろな雑誌に書く機会があれば、伝えたい。ハン先生がいった研究の問題だが、別府と韓国の温泉文化の比較を今からもっと深く研究して、両地域のために自分も頑張ります。
司会
ここにご出席の方から感想を頂きたい。畠野さんから。
畠野(別府市役所)
1つ、ハン先生に質問がある。私は、別府の観光産業が衰退しつつある1つの原因として考えられることは、人々の自由に使える余暇が現在の生活のスピード化や仕事の過密化、世界の競争化が激しくなったことにあると思う。従って、余暇産業の将来的なビジョンに対して一抹の不安を抱いている。日本政府は、余暇産業の発展と需要拡大のために、国の祝日を土曜日や金曜日にスライドした週3連休にしようとしている人々に余暇にお金を使ってもらうためだ。
しかし世界的なビジョンからみた時、この流れが非常に気になる。現在、別府の観光客の99%は国内需要でまかなわれている。残り1%だけが外国だ。いくら週3連休にしたところで国内の需要喚起は、もはや望めない感がある。そこで海外に目を向け、1%の需要を10%にしていく方が別府の将来的なビジョンとしては正しい方向性だと自分では考えていた。しかし世界経済の競争化でアメリカ的な生活スタイルがアジア諸国にも拡大されていると感じる。私の実感では余暇に使える時間は、一部の上流階級の方達に限られつつあるのではないかと思う。ハン先生は将来的な像をどのように考えているか。
Suk-Jong HAHM氏(韓国)
余暇は時間的観点と活動的観点からコンセプトを定義する。時間的観点からは、24時間のうち労働時間とメンテナンスタイム(生活維持時間)の2つを合わせた拘束時間を除いた時門をサプラスタイムという。