また、色々なレジャースポーツの活動ができる施設が必要だと思う。ショッピングモールももちろん必要だ。国東半島にいったらフィッシングやボーティング、パラグライダーなどができると聞いたが、それを宣伝するパンフレットをあまり見かけない。若者向けのマーケティング戦術として、レジャースポーツもできる温泉地というイメージを作る必要があると思う。
3番目の問題は、前に話したので4番目の問題について話す。4番目の問題は長中期的なプランの中で、別府にモノレールを作り、モノレールで別府の観光資源を見ることができるようにしたらどうか。そうすれば環境保護にもつながると思う。もう1つは、市内ツアーの問題だ。例えば横浜のプルーラインバスやロサンゼルスのケープルカーのように、一般の通勤バスとは違った色をつけて市内観光バスだというイメージをはっきり作って宣伝し、市内のバスツアーを活発にする必要があると思う。
最後に3つのことを話す。6番目の問題になるが、政策的に環境保存問題を打ち出して、官が前に立って進めていかなければならないと思う。韓国は日本から環境保全のやり方について学んでいるが、別府市民たちは環境保存についても教育が必要だと思う。そして、この事業を続けていくための資金の問題だが、資金を十分確保して、この事業を一過性のものとすることなく、長期的に続けられる体制づくりをする必要があると思う。
司会
官指導で環境保護をしていかねばならないという力強いご指摘を頂いた。このようなご意見は我々にとっても大変新鮮だ。またいろいろな観点から別府市民が意識向上をしていかねばならない。日本はモデルであるからガンバレという激励だと思う。それからこの事業を続けるために資金を確保し、持続すべきであるという素晴らしい応援、声援だと思う。では台湾のシャオさん、お願いします。
Cheng-Wu HSIAO氏(台湾)
温泉文化については、高齢化社会に向かって、温泉の喪失、モタリゼーションとリラクゼーション、環境と活用など、課題はたくさんある。この3日間、あちこちを見て、感想がいろいろとある。伝統的な町として別府は有名だが、別府の伝統文化とは果して何か。それを表現してもらいたいと思う。文化と温泉はつながっているので、別府に来たらこれが伝統的な温泉文化だとすぐにわかるようにする必要がある。文化と温泉の問題は、別府市にとっては重要な問題だからだ。観光地にとって一番大事なものは観光客だろう。別府には温泉のホテルが200〜300もある。これを観光客に知らせる方法は宣伝などのやり方があるが、もっと強調しないといけない。もっと積極的に国内や海外に、具体的にテーマを決めて宣伝する必要がある。そうしたテーマが観光客に伝われば、観光客は増えるだろう。
次は高齢化社会についてだが、年を重ねていくと温泉はかなり重要なものになる。体が衰えてきた時に一番役立つものは何かというと、もちろん温泉だ。別府での治療方法は色々あって、これは魅力的だが、外国人には分かりにくい。別府市に来た目的が治療なら温泉の効用を詳しく知りたいだろう。どの温泉に入れば、自分の病気が治療できるのか。これを観光客に教えなければならないと思う。高齢者の治療には温泉がベストだと世界に知らせたい。これは我々にとって目標だ。日本だけでなくアジア方面、ヨーロッパやアメリカに対して温泉の効用を知らせなければいけない。高齢者向けなど、もっと表現を豊かにして、分かりやすくすべきだ。